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2022年12月14日(水)

米軍ヘリ窓落下から5年

事故を忘れず考える

沖縄・普天間二小で全校集会

写真

(写真)全校集会で米軍ヘリの窓落下事故について考える児童ら=13日、沖縄県宜野湾市の普天間第二小学校

 2017年12月に沖縄県宜野湾市の普天間第二小学校の校庭に米軍普天間基地(同市)所属のCH53Eヘリが窓を落下させた事故から5年となった13日、同小で事故を忘れず考える全校集会が開かれました。

 落下した米軍ヘリの窓は金属製で約90センチ四方、重さは7・7キロ。当時2年生と4年生約50人が体育の授業中でした。

 「12・13を考える日」として約570人の児童が参加した全校集会では、事故当時からその後も米軍機が飛ぶたびに授業を中断して避難せざるを得なかった状況、いまも変わらず米軍機が上空を飛行し、墜落や落下物などを想定した避難訓練が行われている現状をまとめた映像が流されました。「世界一危険な基地だけど普天間第二小学校はここにしかない」として「安全な毎日を過ごしたい。誰も傷つくことのない学校にしたい」との願いが込められ、「自分の命を守るための行動ができるように」と呼びかけられました。

 事故当時、同小の教頭だった大村朝永校長は「ありえない事故。もし誰かに当たっていたらとても恐ろしい。子どもたちはどうしよう、怖いと混乱した気持ちだったのでは」と当時の様子を児童に話しました。「平和とは笑顔がいっぱいのこと」と述べ、笑顔がいっぱいの世界のために学んでほしいと語りかけました。

 いまの6年生が卒業すると、事故当時に同小に通っていた児童がいなくなります。全校集会後、大村校長は「『12・13を考える会』は残っていく」とし、児童には「何をしていくのか考える力をつけ、子どもたちが思っている平和をつくっていける人になってもらいたい」と話しました。


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