2022年12月14日(水)
酪農家経営支援して
紙氏 倒産や離農相次ぐ
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日本共産党の紙智子議員は9日の参院農林水産委員会で、飼料価格の高騰により酪農家の倒産や離農が相次いでいると指摘し、「畜産の灯を消すな」と訴え、緊急の対策を求めました。
紙氏は、肥料、飼料などの生産資材価格が高騰しているのに、乳価は上がっていないと指摘。農水省の統計でも2020年の生乳の生産費が1キロあたり117円に上る一方、総合乳価は105円、加工原料乳価は82円と「乳価が生産費を下回っている」実態を告発しました。渡辺洋一畜産局長は「酪農の経営環境は生産コスト上昇で厳しい状況にある」と答弁しました。
紙氏は、政府の対策に輸入牧草などへの支援があるかと質問。渡辺局長は支援はないと認めました。
紙氏は、自家配合飼料への支援もないとして、飼料価格の高騰分を農家に直接補てんする緊急対策を求めました。
また、酪農家の所得になる加工原料乳生産者補給金の単価は、「生産費の高騰を踏まえて、大幅に引き上げるべきだ」と主張。生乳を集めるための集送乳調整金は、燃料価格の高騰などコスト上昇に見合った設定にすべきだと求めました。