2022年12月14日(水)
「専守防衛」破るな
東京・渋谷駅前 宗教者訴え
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安保3文書の閣議決定や敵基地攻撃能力の保有に反対し、宗派を超えた宗教者が13日、東京・渋谷駅前で行動しました。呼びかけは「平和をつくり出す宗教者ネット」など4団体。「武力で平和はつくれない」と書かれた横断幕を掲げながら、「安保3文書改定反対」と大きな声でアピールしました。
日本山妙法寺の武田隆雄さんは、「『防衛』費というが、敵基地を攻撃するためのトマホーク購入に防衛費を何兆円も使おうとしている」と指摘。安保3文書の改定で日本を専守防衛の国から先制攻撃できる国に変えようとしていると訴えました。
日本キリスト教協議会総幹事の金性済(キム・ソンジェ)牧師は、真珠湾攻撃という先制攻撃から太平洋戦争が始まり、日本とアジアの人々に大きな被害を与えたと強調。敵基地攻撃能力とは、先制攻撃できる能力だと批判しました。
終了後、参加した妙法寺の有村文江さん(69)は、高校生のとき、親になぜ戦争に反対しなかったのかと聞くと、反対できる空気ではなかったと言われたと述べ、「自分は平和のために行動しようと思って、今日まで活動してきた」と話しました。