徳島　願い実現へ３議席必ず

県政私物化を徹底追及

　来年春の徳島県議選で日本共産党徳島県委員会は、阿南選挙区（定数４）で、たつた良子県議（７１）の議席確保、徳島市・佐那河内村選挙区（同１０）で山田豊県議（７２）の議席確保と上村きょう子前県議（６５）の議席奪還に挑みます。（徳島県・大髙鼓子）

（写真）たつた良子予定候補＝現　阿南区（定数４）

（写真）山田豊予定候補＝現　徳島市・佐那河内村区（定数１０）

（写真）上村きょう子予定候補＝前　徳島市・佐那河内村区（定数１０）

全国先駆け中３まで少人数学級

　日本共産党県議団は住民と力を合わせて県民の要求実現で抜群の成果を上げてきました。

県民と共に

　コロナ対策では、さまざまな事務所や団体を訪問し、アンケートで要望を聞きとりました。コロナの影響で収入が減ったり、失業したりした人への貸付制度の申請を認めてもらえなかった問題を、県や国に働きかけ認めさせました。高速バスステーション・徳島とくとくターミナル（松茂町）をはじめとする県有施設の家賃免除も実現。県独自の飲食店応援金制度から当初外れていたコンビニやスーパーのイートインは、オーナーと連携して県と交渉し、制度対象になりました。

　日本民主青年同盟徳島県委員会がコロナで困窮する大学生の実態を調査。学生、民青とともに県に申し入れ、県独自の学生食料支援（総額２１００万円）が実現しました。全国にも先駆けた政策です。物価・燃油高騰対策でも生活困窮者世帯への灯油購入費補助を実現させました。

　新日本婦人の会や教員などと力を合わせ、子どもの医療費の無償化を全国に先駆けて県の制度として中学校卒業まで実現。少人数学級も中学３年まで拡大させました。

　相次ぐ米軍機の低空飛行訓練もくり返し追及。騒音測定装置を県下５カ所に設置させ２４時間常時測定が行われるようになりました。

　また「陸上自衛隊徳島駐屯地９周年記念行事で振動や騒音が迷惑」との住民の声を、阿南平和委員会とともに「戦車などの空砲射撃訓練中止」を徳島駐屯地に申し入れました。その結果、大きな音のする戦車・重機関銃の空砲射撃は中止になりました。

　統一協会問題をめぐっても、県社会福祉協議会が統一協会から６５万円の募金を受け取っていた問題で、県と関連団体を調査することと、統一協会との関係を断つよう申し入れました。

際立つ役割

　徳島県政は事実上の「オール与党」。飯泉嘉門県知事とのなれ合い政治が続いています。「政治とカネ」をめぐる飯泉知事の数々の疑惑や、税金のムダ遣いを追及してきた日本共産党の役割は際立っています。

　飯泉知事の県政私物化を象徴するのが「徳島記念オーケストラ」事業です。同事業は２０１１年から７年間に、分かっているだけで１２億円もの公費が投入されました。

　その事業を一手に請け負ってきたのが、知事と旧知の仲といわれる女性が代表を務める「(有)アンサンブル・セシリア」(現在は解散)。東京地検特捜部は、１７年１１月、同社と元代表を脱税の罪で起訴。東京地裁は翌年３月、１６年７月期までの３年間だけで、１億２９００万円もの所得を隠していたと断罪しました。同時期に同社に渡った公金は３億６８００万円。異常な利益率です。

　長年、音楽活動に携ってきた県内の男性は「大阪フィルハーモニー交響楽団やＮＨＫ交響楽団など、超一流のオーケストラを招いても１公演３０００万円程度。年２回公演で３億円などあり得ない」と怒りを込めます。

　この疑惑には当初、自民党も県議会で問題視していましたが、態度を一変。徹底追及を続けているのは日本共産党だけです。それどころか、県議会は日本共産党県議団の質問権をたびたび妨害し、元代表の参考人招致も否決しました。

　知事をめぐる「政治とカネ」の疑惑は今年１１月議会でも。日本共産党県議団が本会議質問で、知事自身が代表を務める資金管理団体「２１世紀あすの徳島を創る会」が開いた１８～２０年に開いた政治資金パーティーで、会場収容人数の２倍から３倍のパーティー券を販売していた疑惑を追及すると、テレビや新聞社などメディアがいっせいに「知事パー券過大販売」などと報道しました。

　県政のムダ遣いも深刻です。議長公用車は知事に全額返還を命じられた山口県を超える２１３０万円。しかも議会にかけずに購入をしています。

　さらに知事は徳島市のＪＲ徳島駅からわずか６００メートル先に「新駅」を３億円の公費で建設する計画を突然発表。「徳島駅から歩いて１０分の場所になぜ新駅がいるのか」と批判の声が広がっています。

　党県議団は県民の福祉・くらしの拡充へ▽ワクチン接種の促進▽医療・保健所体制の充実などコロナ対策の拡充▽子どもの医療費を高卒まで無料▽中小企業支援で最低賃金１５００円▽県の補助で国保の引き下げ▽同性パートナーシップ制度の実現―などの公約をかかげ、全力をあげています。

　山田豊県議団長は「知事による県政の私物化や税金のムダ遣いをめぐる疑惑は底知れずだ。３人の県議団を実現し、県民の切実な願いを実現する県政をめざしたい」と力を込めます。