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2022年12月13日(火)

危機の酪農 支援急げ

北海道 共産党が農水省要請

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(写真)山田所長(左端)に要請する畠山氏(その右)ら=12日、札幌市

 輸入飼料価格の2年間1・5倍の急騰に加え、脱脂粉乳の在庫増加に伴う生乳の生産調整(減産)、雄子牛価格の暴落で苦境に立たされている北海道酪農。日本共産党道委員会は12日、農林水産省・道農政事務所(札幌市)に、酪農の危機打開へ緊急要請をしました。

 畠山和也元衆院議員が山田英也所長に要請書を手渡し、(1)緊急に経営実態調査を行い、酪農家の声を聞く(2)生乳の生産コストを補填(ほてん)する制度をつくる(3)輸入飼料など資材高騰分を直接支援する(4)規模拡大に伴う借入金支援―など7項目を申し入れました。

 「今週、乳価を補填する補給金単価が決まる予定で、要請はすぐ本省に伝えたい」と山田氏。「補給金決定はルールがあるので大幅引き上げは難しい」とする一方で、負債について「無利子のセーフティーネットにつなげるようしていきたい」「飼料高騰への緊急の手立てと長期的な自給飼料拡大の両方を進めていく」と答えました。

 党道農漁民部が「オホーツク管内の若い酪農家から『バタバタ経営破綻しそう』と連絡があった」、「来年の営農計画が立たない」と窮状を訴えました。

 「若い人の離農は何としても避けなければならない」と山田氏。畠山氏は「子牛が売れず殺処分せざるを得なくて心が折れ、規模拡大したのに減産を余儀なくされる酪農家に光が見えるように」と重ねて求めました。


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