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2022年12月10日(土)

秋葉復興相「家賃」乱高下の怪

“賃料”年ごとバラバラ

母親と妻に支払い計1529万円

 秋葉賢也復興相が代表の自民党支部や後援会が、昨年まで少なくとも11年にわたり「家賃」として母親と妻に計1529万円を支出していたことが9日、わかりました。年ごとに「家賃」が乱高下しており、政治資金の身内への還流という問題とともに、家賃支払いをめぐる不透明な実態が浮かびあがりました。(矢野昌弘)


年ごとに上下する家賃
自民党
支部
後援会
2011 81.6 20.4
12 81.6 20.4
13 102 96
14 102 80
15 102 90
16 72 90
17 72 80
18 60 60
19 60 48
20 60 36
21 60 55
853.2 675.8
※単位は万円

 秋葉氏の親族に家賃を払っていたのは、「自民党宮城県第二選挙区支部」と「秋葉けんや後援会」です。

 2011年分から21年分の政治資金収支報告書をみると、支部は計853万2000円を、後援会は計675万8000円を妻や母に払っていました。

 親族から事務所などの提供を受けた場合、親族からの「金銭によらない寄付」として扱うことが一般的です。秋葉氏の政治資金には税金が原資の政党助成金(政党交付金)が含まれており、親族に家賃を支払えば、自身への還流を疑われるからです。

 年ごとの「家賃」の支払い額を見ていくと、不思議な点が浮かびます。(表)

 13年に「家賃」が大幅に値上がりしたかと思うと、16年には急に値下がりする乱高下をしています。21年の「家賃」は一時期の6割ほどまで下がっています。なぜ年ごとにここまで「家賃」がバラバラになるのか、秋葉氏には説明責任が求められます。

 本紙の取材に秋葉事務所は「他の方が所有する建物をお借りしている以上、適正な家賃をお支払いすることは当然に必要なことだと認識しております。なお、これらは、政党交付金すなわち税金が原資となっているものではありません」と答えました。


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