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2022年12月9日(金)

国連総会

日本政府決議案を採択

核禁条約支持表明せず

 【ワシントン=島田峰隆】7日に開かれた国連総会の本会議は、日本政府が毎年提出している核兵器関連決議案について採決を行い、賛成147、反対6、棄権27の賛成多数で採択しました。採択は29年連続です。

 反対したのは中国、ロシア、北朝鮮などで、インドやパキスタン、イスラエルなどが棄権に回りました。賛成は昨年の158カ国に比べて減りました。

 日本政府の決議は、今回初めて核兵器禁止条約に言及しました。しかし条約の採択を認識し、昨年1月の発効と今年6月の第1回締約国会議の開催を「留意する」としているだけで、条約への支持も参加も表明していません。

 また核保有国に対して「核兵器の全面廃絶を待つ間、核兵器が決して二度と使われないようあらゆる努力を行うよう促す」と述べる程度にとどまり、世界の圧倒的多数の国々が求めている核廃絶の具体的行動を迫る中身にはなっていません。

 日本政府の決議を巡っては、軍縮・国際安全保障問題を扱う第1委員会での議論でも、「核保有国の特別の責任を強調していない」「現実と一致しない」など各国から厳しい批判が出ていました。


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