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2022年12月9日(金)

核禁条約締約国会議開催を歓迎

国連総会が決議案採択

加盟国6割賛成・日本反対

 【ワシントン=島田峰隆】第77回国連総会は7日の本会議で、軍縮・国際安全保障問題を扱う第1委員会で議論された決議案の採決を行い、核兵器禁止条約の第1回締約国会議の開催を「歓迎する」とした決議案を賛成多数で採択しました。「核兵器禁止条約」と題する決議の採択は5年連続です。

 決議には国連加盟国の約6割にあたる119カ国が賛成しました。核保有国と「核の傘」のもとにある同盟国など44カ国が反対し、13カ国が棄権しました。日本は核保有国と足並みをそろえて反対しました。日本政府が同決議に反対するのは5年連続です。

 「核兵器禁止条約」の決議は、今年6月にオーストリアの首都ウィーンで第1回締約国会議が開かれ、「ウィーン宣言」と「行動計画」の採択を含む一連の決定を行ったことを「歓迎する」と強調。署名や批准を済ませていない国々に対して、可能な限り早期に条約に加わるよう呼び掛けています。

 「ウィーン宣言」は、核抑止力論について誤りだと断定。核兵器の非人道性に改めて光を当てて、核兵器の被害者への支援や条約への参加促進などを掲げました。


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