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2022年12月9日(金)

政府方針は「独立性侵害」

学術会議総会 批判相次ぐ

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(写真)東京都内で開催された日本学術会議総会=8日

 日本学術会議は8日、東京都内で総会を開きました。会員選考に第三者を介入させる関連法改正をめざす政府「方針」に対し、「独立性を侵害し政治的意図にはめこもうとしている」「任命拒否という政府側の現行法違反をどう考えているのか」など、政府の対応を批判する意見が相次ぎました。

 総会では内閣府担当者が方針を説明し、来年の通常国会に改正案を提出すると表明。既に学術会議は来年10月の改選に向けた選考手続きを進めているにもかかわらず、次期会員選考は改正法のもと行うとし、現会員の任期を延長する必要もあると述べました。選考に関与する「第三者委員会」の設置を想定し、その意見を尊重することなども求めました。

 学術会議の梶田隆章会長は、「政府等との問題意識・時間軸等の共有」を強調する方針に対し、「学術には一国に限定されない普遍的な価値と真理の追求を通じ人類全体に奉仕する独自の役割がある」と述べ、政府と異なる立場で活動する重要性を指摘しました。

 梶田氏は、学術会議は自ら着実に改革を進めてきたと強調。政府方針は「既に進んでいる選考プロセスに極めて深刻な影響を及ぼす」と表明し、21日に引き続き開かれる総会で、方針への考え方と対応をとりまとめたいと会員に呼びかけました。


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