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2022年12月8日(木)

故郷奪うな 座り込み1500回

長崎 石木ダム建設工事抗議

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(写真)「座り込み1500回」の横断幕を掲げる地元住民と支援者=7日、長崎県川棚町

 長崎県と佐世保市が川棚町に強行する石木ダム建設事業で、地元住民らが続ける座り込みが、7日で通算1500回になりました。約30人の地元住民や支援者は「抗議の座り込み1500回 私たちは負けない!」と書かれた横断幕を工事現場で掲げ、抗議の意思を示しました。

 座り込みの場所はダム建設により水没する県道の付け替え道路工事の現場。県が工事に着手しようとした2010年3月から始まり、その後、工事の中断などで断続的に実施。16年7月から現在の「第4次」座り込みが1500回となったものです。

 水没予定地に暮らす13世帯約50人の土地・家屋が県によって収用されてから11月で3年。3月に就任した大石賢吾知事は「工事を中断して話し合いを」との住民の要望に「一日も早くダムを完成させる必要がある」と背を向けています。

 地元住民(74)は、4日から人権週間だと強調し、「ふるさとに住む権利を奪って私たちの人権はどうなっているのか。早く普通の暮らしを取り戻したい」と語りました。

 同じく住民(65)は「どうして私たちが何十年も反対しているのか、よく考えて納得できる話し合いをしてほしい。工事が中止されないと座り込みは永遠に続くだろう」と話しました。

 日本共産党の山下満昭県委員長が激励に駆け付けました。


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