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2022年12月7日(水)

“審議短すぎる”

障害者支援法案に抗議

国会前で座り込み

 参院で5日に審議入りした、精神保健福祉法や難病法など5法の改定案を束ねた障害者総合支援法改定案。障害者らは6日、同法案に抗議の意思を示そうと、参院議員会館前で座り込みに取り組みました。


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(写真)座り込みする人らを激励する倉林氏=6日、参院議員会館前

倉林氏が激励

 朝9時すぎから参加している視覚障害のある男性(63)=東京都北区=は「一つひとつ重大な法案なのに束ね法案にして、短い時間しか審議しないのはおかしい」と指摘。同法案が精神障害者を強制入院させる医療保護入院について、家族の同意が不明でも市町村長の同意で入院できるようにしようとしていることについて、「国連障害者権利委員会の総括所見を無視している。総括所見の『施設から地域へ』の視点で丁寧に議論してほしい」と訴えました。

 時間とともに参加者の輪は広がりました。

 仕事終わりに参加した身体障害のある30代の女性は「いろいろな障害種別の当事者の意見を聞いて十分時間をかけて審議してほしい。体力が持つまできょうは座り込みたい」と話しました。

 激励に訪れた日本共産党の倉林明子参院議員・副委員長は、コロナ禍の精神科病院で多くの命が失われたことについて、「せめて国は『調べる』くらいは言って当たり前だ。コロナ禍で失われた命の尊厳が守られていない、医療と呼べないような実態があることに向き合おうとしない政府は変えるしかない」と強調。「審議時間が短いまま8日には採決をすると言っている。会期延長をして、それぞれの法律をしっかり議論して、総括所見を受け止めた抜本的な法見直しへと進めていきたい」と訴えました。


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