しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2022年12月4日(日)

京都副知事セクハラ発言

知事、事実関係を確認へ

 ドイツ在住の女性が海外出張中の京都府の山下晃正副知事から「俺はセクハラの塊みたいなもの」などセクハラ発言を受けたとして、西脇隆俊知事宛てに質問状を送っていたことが分かりました。山下副知事は2日、記者団に「精神的苦痛を与えたのはおわびしたい」と謝罪しましたが、発言が事実かどうかは明言しませんでした。西脇知事は同日の定例記者会見で事実関係を確認する考えを示しました。

 質問状を送ったのはドイツ在住の山本和奈さん。ジェンダー問題などに取り組む団体の代表理事です。質問状などによると山下副知事は11月15日にスペインで開かれた国際見本市に参加した際、山本さんが勤める会社の展示ブースを訪れました。その際に山本さんがセクハラ撲滅に取り組んでいることも伝え京都府の男女共同参画事業について質問したところ、山下副知事は「俺はセクハラの塊みたいなもんだからな」と発言し、別の日にすれ違った時には「また違う男を連れ回してるね」などと発言したといいます。

 山本さんは、山下副知事の発言はセクハラに当たると指摘するメールを府の総合問い合わせ窓口に送信。西脇知事宛ての質問状も送りました。府からの返事はありませんでしたが、府へのメール送信後に山下副知事本人から「面談したい」など複数回メールがありました。山本さんは「府の担当者を介さず、被害女性に対して直接連絡を取るのはすでに精神的負担を抱えている被害者が心身の被害を回復できるよう配慮する態度がみられない」としています。


pageup