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2022年12月3日(土)

全党の支部・グループのみなさんへの手紙

党創立100周年の年を「特別期間」の目標総達成で締めくくろう

2022年12月2日 日本共産党中央委員会常任幹部会

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 全国1万8千の支部・グループのみなさん。

 全国の草の根で、国民の苦難軽減、強く大きな党づくりのために奮闘されていることに、心からの敬意と連帯のあいさつをおくります。

 第6回中央委員会総会決定がよびかけた「党創立100周年記念、統一地方選挙勝利・党勢拡大特別期間」は、いよいよ総仕上げの月を迎えました。

 「特別期間」の前面にすえた第一課題・党勢拡大は、全国のみなさんの4カ月間の奮闘によって、党員拡大では、月を重ねるごとに入党の働きかけと入党申し込みが増え、党員現勢の前進までもう一歩のところまできています。「しんぶん赤旗」読者拡大では、10月、11月と日刊紙・日曜版とも連続前進をかちとりました。

 民青同盟が、年間の拡大目標を超過達成して、1700人を超える新しい同盟員を迎えて大会を成功させたことは、大きな喜びであり希望です。

 同時に、「特別期間」の目標――5万人の働きかけと5千人の入党、「赤旗」読者の第28回党大会時回復・突破をやりとげるには、この12月に一大飛躍を起こすことが必要となっています。どうやって一大飛躍を起こすか。その道はただ一つです。全国すべての支部・グループが「特別期間」に参加することです。

 残りの目標は大きな目標に見えますが、全国1万8千の支部で担うならば、平均すれば1支部あたり3人に入党を働きかけ、日刊紙読者1人、日曜版読者5人を増やせば達成できる目標です。全国すべての支部が立ちあがるならば、目標達成は十分に可能です。

 日本はいま「戦争か、平和か」の歴史的岐路に立っています。地域のすべての国を包摂する平和の枠組みをつくり、戦争の心配のないアジアをつくるのか、米国との軍事ブロックを強化し、大軍拡を進め、「軍事対軍事」の危険な道に突き進むのか。平和をつくる日本共産党の役割がこんなにも重要な時はありません。

 党代表団が参加したアジア政党国際会議の第11回総会では、「ブロック政治を回避する重要性」「競争よりも協力」を強調し、「国際法に基づく紛争解決への唯一の道」が「対話と交渉」だとする画期的な「イスタンブール宣言」が採択されました。排他的枠組みではなく、包摂的な平和の枠組みをつくろうというわが党の提案の方向が、アジアのすべての政党に開かれた会議の総意となったのです。今日のアジアの本流はここにあります。

 この12月、大軍拡をやめさせ、物価高騰から暮らしと営業を守り、岸田政権を倒して希望ある新しい政治をつくる大きなうねりを起こしながら、「特別期間」の成功に力を尽くそうではありませんか。

 常任幹部会は、全国すべての支部・グループが、次の三つの活動にとりくみ、「特別期間」の目標をやりとげることを心から訴えます。

幹部会報告・結語をすべての支部で討議・具体化し「特別期間」の力にしよう

 第一は、すべての支部・グループで、6中総決定と党創立100周年記念講演の学習・討議を引き続きすすめつつ、11月3日の全国都道府県委員長会議への幹部会報告・結語を討議・具体化することです。政治討議では、アジア政党国際会議についての志位和夫委員長の日曜版インタビューもおおいに活用しましょう。

 そのために、すべての支部・グループが12月10日までに緊急に支部会議を開き、12月から週1回の支部会議を確立することを心から訴えるものです。

 11月の全国都道府県委員長会議の幹部会報告・結語は、「特別期間」の意義を、第28回党大会で掲げた党員と「赤旗」読者の「3割増」――「130%の党づくり」と「青年・学生、労働者、30代から50代の党勢の倍加」をはかる第一歩として大きくバージョンアップさせています。また、「党勢拡大になかなか足を踏み出せない」との思いにこたえて、運動を飛躍させる「三つのカギ」を明らかにしています。全国の経験に学んでつくったものです。支部のみなさんがぶつかっている苦労や悩みを解決する糸口がたくさんつまっているものです。

 東京・渋谷地区では、幹部会報告と結語が地区委員会総会で真剣な議論になり、職場支部担当の地区役員が、「記念講演を学習して、不屈性とは何なのかをずっと考えていた。困難があるから拡大できないとなったらわが党の先はなくなってしまう」、「党づくりでこそ最大の不屈性を発揮しようとの提起を正面から受けとめて、頑張りたい」と発言。他の役員からも党勢拡大に向かっていく決意があいついで出され、目標総達成への決意が固まったことで、党員拡大の対象者への見方も変わり、働きかけの段取りも緻密になり、11月は7人が入党、日曜版読者の第28回党大会時回復まであと一歩に迫っています。地区委員長は、前回区議選で2議席後退させる悔しい結果から、「この時代にこそ、今の党にこそ“知は力”が必要で、どんな時にも握って離してはいけない」と語っています。

 この幹部会報告・結語を、ぜひ支部会議で正面から議論し、支部のみなさんの「特別期間」の力にし、生かし切ろうではありませんか。

どう党員拡大、読者拡大の飛躍をつくるか――広く働きかけることに徹してとりくもう

 第二に、党員拡大、読者拡大を飛躍させるために、思い切って広く働きかけるとりくみに踏み出すことです。

 全国で、入党の働きかけに楽しく元気に踏み出している支部は、入党を働きかける対象を狭くせず、後援会員、読者、支持者のすべてを対象者と見て、広く働きかけています。

 埼玉・西南地区で、支部会議も開けず、地区委員長に「うちの支部は終わりだよ」と言っていた入間市の東藤沢支部は、地区委員長の激励を受けて開いた支部会議で、「つながりがない」という意見に、「読者がいるじゃない」となり、10月、広く読者や知人を誘って「集い」を開き、党外から6人が参加し、うち2人を党に迎えました。これがきっかけになり、支部会議を月2回定例化し、「3分間スピーチ」と、新入党員教育を兼ねて綱領学習を始めており、新入党員からは「会議が生きがい」との声も出されています。さらに11月には、支部長が職場の同僚だった友人夫妻に、「希望ある生き方をしよう。一緒に党員としてやっていこう」と呼びかけ、そろって党に迎えました。支部は2カ月で4人を迎え、1・5倍化しています。「うちの支部は終わり」と言っていた支部が、短期間で1・5倍になったことは、どの支部にも飛躍の可能性があることを示しています。

 読者拡大では、見本紙をつかった「お試し作戦」が広がりはじめ、大きな威力を発揮しています。福岡県八幡・戸畑・遠賀地区の中間南支部は、“月末型拡大”を改善し、「お試し作戦」にとりくんでいます。これまでに310軒を訪問し172軒と対話、47人が「お試し」を了解し、3週届けた13軒を訪ねて4人が日曜版を購読しています。支部が気軽にでき、党員みんなが参加する活動になり、初めて「赤旗」を購読する新規読者が増えるこのとりくみを、持続的な読者拡大の中心にすえ、「赤旗」読者の前回党大会時回復をやりとげましょう。

「折り入って作戦」「集い」――三つの課題を一体にすすめる要にすえよう

 第三に、党勢拡大と、選挙勝利の課題や要求活動とを一体に進める要として、「折り入って作戦」と「集い」にとりくむことです。

 選挙が近づくなかで、「党勢拡大だけでいいのか…」という不安の声も一部にあります。しかし、この間の選挙結果を見ても、「党員拡大なくして選挙勝利なし」と思いを定めて頑張ることが大切です。同時に、「折り入って作戦」と「集い」に広くとりくみながら党勢拡大をすすめる活動は、選挙勝利の活動そのものです。

 広島県議選福山市区(定数10)で予定候補として奮闘する河村ひろ子・福山市議の地元、神辺(かんなべ)支部は、10月22日の志位和夫委員長を招いての屋内演説会を結節点に、「党員拡大なくして選挙勝利なし」の立場で10月~11月で30代を含む6人の党員を迎えました。支部は、演説会の参加目標を150人に設定、「地元に志位委員長がやってきます」「お誘い合わせてご参加を」と党員のあらゆるつながりに電話・対面で「折り入って対話」をすすめ、目標を超える180人の参加を組織しました。志位委員長が演説でよびかけた入党の訴えについても、「あんたは入りんさい」など自然に受け止めていることに、とりくんでいた党員が感動し、終了後、すべての参加者を視野に『入党のよびかけ』パンフを活用したミニ「集い」を重ね、次々と党に迎えています。

 「折り入って作戦」は、いまの自力のもとで選挙を勝ち抜く活動であると同時に、「自力をつける活動」にもなっている――幹部会報告で新たに意義づけた「折り入って作戦」にすべての支部がとりくみ、12月末までにすべての「赤旗」読者、後援会員、支持者に総当たりをしながら、党勢拡大をすすめようではありませんか。

党創立100周年の年を党づくりでも新しい前進を開始する年に

 みなさん。憲法9条を生かした平和の道か、「軍事対軍事」の危険な道か――大きな歴史的岐路に立った2022年、党創立100周年の年を、私たちは、「軍事強化」の大合唱の逆流とさまざまな反共キャンペーンに屈することなく、反戦平和と社会進歩の旗をかかげてたたかいぬいてきました。

 この12月、「特別期間」の目標をみんなの力で総達成し、100周年の記念すべき年を、党づくりにおいても新しい前進を開始した年として締めくくることができるよう、ともに奮闘しようではありませんか。


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