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2022年12月2日(金)

新基地反対 民意ゆるがず

辺野古訴訟 デニー知事が意見陳述

福岡高裁支部

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(写真)裁判で意見陳述するデニー知事(左から5人目)を支えようと開かれた集会で、頑張ろう三唱をする参加者=1日、那覇市

 沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設の軟弱地盤改良に伴う国の設計変更申請を県が不承認とした処分をめぐり、斉藤鉄夫国土交通相が行った「違法な国の関与」を取り消すよう県が国に求めた2件の訴訟の第1回口頭弁論が1日、福岡高裁那覇支部(谷口豊裁判長)で開かれました。玉城デニー知事が意見陳述し、不承認処分の正当性を訴えました。裁判は即日結審しました。

 県は、斉藤国交相が行った県の設計変更不承認処分を取り消した裁決と、変更申請を承認するよう「是正指示」をしたことについて、それぞれ「違法な国の関与」だとして国を訴えていました。

 デニー知事は意見陳述で、軟弱地盤改良工事に9年かかることにふれ、国が辺野古新基地建設の口実とする米軍普天間基地の早期の危険性除去にはつながらず、埋め立ての必要性は認められないと指摘。軟弱地盤の最深部の地点でボーリング調査がされないままでの設計変更申請は「安全への不安は払拭(ふっしょく)できない」とし、「設計変更を不承認とした判断に間違いなかったものと確信している」と述べました。

 3回の知事選や県民投票で圧倒的多数の辺野古埋め立て反対の民意が「ゆるぎない形で明確に示されている」と強調。国交相の裁決と是正の指示を取り消すよう求めました。

 開廷に先立ち、裁判所近くの公園でデニー知事を支援する集会が開かれ、県民が意見陳述に臨む知事を後押ししました。

 閉廷後、デニー知事は県庁で記者会見し、「公平・中立な判断を期待します」と述べました。

 判決は来年3月16日に出されます。


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