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2022年12月1日(木)

きょうの潮流

 今年も、はや師走。1年をふり返る時期となりました。古書には12月の異名として「調年(ちょうねん)」があげられています。その年をまとめる月という意味なのでしょうか▼2022年最大の出来事といえばやはりロシアによるウクライナ侵略です。軍事侵攻は今も続き、世界中に暗い影を落としています。力ではなく、話し合いで解決できる国際社会をどうつくるか。人類に投げかけられた課題です▼国内では止まらない物価高に悲鳴があがっています。ひとり親を支援する団体の調べによれば9割以上の世帯が物価の高騰による生活苦を感じていました。賃上げもかなわず、年金や医療、介護の負担増ものしかかります▼あえぐ国民をしり目に、岸田首相は大軍拡にふみだしています。5年以内に軍事費をGDP比で2%にするよう指示。現在の2倍近い、およそ11兆円の大幅増額は増税となって暮らしを圧迫することに▼トルコで開かれたアジア政党国際会議は対話と交渉が国際法に基づく紛争解決への唯一の道だと強調しました。互いに陣営をつくり対立するのではなく、地域のすべての国を包み込んだ平和な枠組みをつくる。参加した日本共産党の提起が宣言には実っています▼いやというほど戦争の惨禍を味わった反省から、憲法9条を芯に据えてきた国。その首相としてやるべきは軍拡ではなく、平和を構築する外交努力ではないのか。生活にも潤いをもたらす政治への転換をもとめたい。混迷の年を調え、希望のみえる年へとつなげるためにも。


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