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2022年11月30日(水)

米軍また空中給油

甲府など住民の頭上

写真

(写真)山梨県上空で米軍が行った空中給油=29日、甲府市(福田良二さん撮影)

 米軍機が甲府市など山梨県上空で29日、空中給油を実施しました。富士山周辺の山梨、静岡両県での空中給油は3、6、9各月に目撃され、東富士(静岡県)、北富士(山梨県)両演習場での米海兵隊の訓練激化とともに常態化しています。

 山梨県平和委員会の菅沢三郎事務局次長は29日午前11時32分ごろ、南アルプス市上空の雲の下を空中給油機1機と2機の戦闘機が飛行しているのを目撃しました。甲府市の福田良二さん(64)は午前11時40分ごろ、KC130J空中給油機とF35B戦闘機2機が空中給油を行っているのを撮影。航跡を追跡した京都平和委員会によると、山梨県上空で午前11時半すぎから正午近くまで、米海兵隊岩国基地(山口県)のKC130Jが旋回を繰り返していました。

 富士山周辺での米海兵隊による空中給油は地上部隊を空からの攻撃で支援する模擬爆弾投下訓練の実施に伴い、2020年12月から始まりました。静岡県御殿場市によると今月28日から12月2日まで、東富士演習場上空で模擬弾投下を含む米軍ジェット機2機の飛行が通知されていました。

 東富士、北富士演習場は、離島を奪取し中国の艦船や航空機を攻撃する米海兵隊の「遠征前進基地作戦」(EABO)の訓練拠点とされ日常的に歩兵部隊が訓練を行っています。

 菅沢さんは「住民の頭上で命や暮らしを脅かし、海外で戦争するための危険な訓練を行うことは許されない」と批判しています。


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