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2022年11月24日(木)

日本共産党の提案の方向がアジアの政党の総意として確認された

アジア政党国際会議宣言

福岡・北九州 志位委員長が外交報告

 日本共産党の志位和夫委員長は23日、福岡、北九州両市で行われた街頭演説会で、「日本共産党は、世界とアジアの平和のために、自主・自立の野党外交に取り組んでいる政党です」と述べ、18、19両日にトルコ・イスタンブールで開かれたアジア政党国際会議(ICAPP)総会に参加した外交活動とその成果について報告しました。


 ICAPPは、「平和、友好の『アジア共同体』」をつくることを目標に、アジアのすべての政党に開かれたフォーラムで、2000年に第1回総会を開いて以降、今回が11回目。30カ国1地域から69政党が参加し、志位氏は6度目の出席となりました。

 志位氏は、事前に鄭義溶議長(韓国前外相)に提出した、総会宣言に盛り込むことを求めた3点についての要請文の内容―(1)ウクライナの主権と領土保全を尊重しつつ、政治的対話による平和的解決を(2)日本共産党が「平和ビジョン」として訴えてきた、東南アジア諸国連合(ASEAN)と協力して、東アジアのすべての国を包摂する平和の枠組みを発展させる(3)核兵器使用の脅しを許さず「核兵器のない世界」を発信する―を紹介しました。

 志位氏は、総会初日の18日に「戦争の心配のないアジア、核兵器のない世界をめざして」と題してスピーチし、「ヨーロッパで間近に戦争が続いているだけに、戦争の心配のないアジアというテーマは心に響いた」などの感想が寄せられるなど、各国の政党代表から温かい反応で迎えられたと語りました。

 志位氏は、19日に総会で採択された「イスタンブール宣言」は「私たちの期待を超えた良い内容となり、日本共産党の提案の一番の中心点が反映されたものになった」と報告。ウクライナ問題では「国連憲章を守りながら平和的に解決する外交努力をうながす」ことが明記され、核兵器の問題では「核をめぐる言動の激化を懸念する」と述べられ、日本共産党の「外交ビジョン」にかかわっては「ブロック政治を回避し、競争より協力を重視する」という一文が盛り込まれたことを報告しました。

 その上で志位氏は「『ブロック政治』のなかでも一番悪いのは、自民党政府が行っている、アメリカの言いなりで軍事同盟・軍事ブロックを強化し、アジアに分断をつくり、軍事対軍事の悪循環をつくることです。こういうやり方をやめよう、競争ではなく協力を進めようということが宣言の平和項目の一番、最初に書かれました」と語りました。

 そして、宣言採択後、鄭議長から「宣言の定式化への提案など日本共産党の貢献に感謝します」と謝意が表明されたことなどを紹介。「日本共産党が『外交ビジョン』として提案してきた内容が、アジアの政党の総意として確認されたのが『イスタンブール宣言』です」と語ると、聴衆は大きな拍手で応えました。

 最後に志位氏は、ICAPP総会に参加せず外交不在で軍事一辺倒の自民党を「『ブロック政治』を一番悪い形で行っている。この党には平和を守る資格はない」と批判。「日本共産党を伸ばして戦争の心配のないアジアをつくろう」と呼びかけました。


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