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2022年11月23日(水)

産業獣医師の確保を

競馬法改正案 紙氏、畜産資金で

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(写真)質問する紙智子議員=10日、参院農水委

 日本共産党の紙智子議員は10日の参院農林水産委員会で、競馬法改正案(11日の参院本会議で成立)に関して質問し、畜産振興資金による産業獣医師の確保を求めました。地方競馬は、売り上げ低迷などで赤字経営が長く続き、施設の改修が遅れています。改正案は、地方競馬の経営基盤を強化するとして、競走馬の厩舎(きゅうしゃ)や厩務員宿舎など老朽化した施設の改修を進めるため、日本中央競馬会(JRA)が資金援助する期間を延長します。

 紙氏は、帯広競馬場や門別競馬場の例を挙げ、施設の改修によって調教師や厩務員の労働環境を改善することが急がれていると主張しました。今回の改正は、地方競馬全国協会がおこなう畜産振興のための資金を地方競馬活性化の資金に充てるため、繰入期間をこれまでの5年間から恒久化します。

 紙氏は、2021年度の地方競馬全国協会の決算で畜産振興事業に使われた金額(15億5000万円)に比べ、競馬活性化事業への繰入金額が約7億円も多いと指摘。産業獣医師を増やすため畜産振興事業への支援策追加を提案しました。

 地方競馬全国協会の斎藤弘理事長は、「産業獣医師確保対策について、国の施策、JRAの施策を把握し、地方競馬として現場のニーズを踏まえ検討していきたい」と答えました。


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