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2022年11月23日(水)

漫画業界で働く人対象 インボイスアンケート

「廃業の可能性」2割

作画補助の収入減も

グラフ

 政府が来年10月から導入をねらう消費税のインボイス(適格請求書)制度にかかわって、漫画業界で働くフリーランスや小規模事業者を対象にしたアンケート結果が公表されています。

 アンケートは、漫画家の由高れおんさん、編集者のあだん堂ゆきさんが世話人を務める「インボイス制度について考えるフリー編集(者)と漫画の会」が実施。1275人が回答し、そのうち98・4%がフリーランス・個人事業主だと回答。昨年の漫画業界での収入は、54・7%が年収300万円未満でした。

 インボイスによる仕事への影響について、21・2%が「廃業する可能性がある」「廃業を決めている」と回答し、「若手だけでなくベテランの心をも折る制度であることがわかります」と述べています。

 若手が多数を占めている漫画の作画補助「アシスタント」への影響についても指摘しています。現在でも、81・8%が年収300万円未満、61・5%が200万円以下と回答。漫画家として将来デビューをめざす人たちが、インボイス導入によってさらに収入が減り、廃業も選択肢に入っている結果が出ていると報告し、「文化の先細りが懸念される結果が浮き彫りとなりました」と述べています。


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