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2022年11月21日(月)

統一地方選 共産党議席の値打ち

静岡 複数議席で願い実現を

福祉・原発・リニア…県民の立場で正論貫く

 来年3月31日告示・4月9日投票の静岡県議選(総定数68)で、日本共産党は、静岡市葵区(定数5)の鈴木せつ子県議(67)の議席を絶対に確保し、浜松市中区(定数4)の、ひらが高成前県議(68)の議席を奪還して、複数議席の力で県民の切実な願いを実現しようと全力をあげています。(静岡県・内田伸治)


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(写真)鈴木せつ子予定候補=現 静岡市葵区(定数5)

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(写真)ひらが高成予定候補=前 浜松市中区(定数4)

県議選 発言・実行力さらに

 川勝平太県政には、国言いなりに福祉を切り捨てる面と、中部電力浜岡原発再稼働を許さず廃炉、リニア中央新幹線建設中止という県民要求にこたえる、二つの側面があります。日本共産党は、良いことには賛成する、間違ったことには反対する、道理ある立場を貫いてきた唯一の党です。1議席ですが、県民の運動とむすんで県政を前に動かしてきました。複数議席になれば、発言力も実行力も2倍、3倍になります。

 静岡県の財政力は全国7位です。しかし県民1人あたりの民生費、社会福祉費はいずれも47都道府県で最下位。教育費も40位です。

病床削減反対

 県の人口あたりの病床数は全国41位。コロナ禍を経験し、よりいっそう福祉や医療にお金をつけるべき時に、県は国の地域医療構想言いなりです。コロナ禍の2年間で高度急性期・急性期病床を1044床も削減。さらにこれから25年までに3734床も削ろうとしています。「コロナ対策にも、県民の安心できる医療体制にも逆行している」と訴え、削減に反対したのは鈴木県議だけです。

 コロナ禍から県民の命、医療関係者の生活を守るために、保健師の増員や検査支援体制の強化を訴え続けたのも鈴木県議です。6人増とまだ少数ですが、保健師の増員が実現するとともに、具体的な提案で福祉施設等での集中検査など支援体制が強化されました。

 静岡自治労連の中村恵美子氏は「医療従事者の要望をすぐ形にしてくれ、そのたびに喜びあいました。安心して暮らし働けるためには共産党の議席はどうしても必要です」と述べます。

運動を励ます

 浜岡原発は、マグニチュード8が想定される東海地震・南海トラフ巨大地震の震源域の真上にたつ世界一危険な原発です。中部電力と国は再稼働だけでなく、新増設までやろうとしています。再稼働反対、廃炉を訴えているのは共産党だけです。

 川勝知事は当初、「現状では使用済みの燃料プールはいっぱいで再稼働する状況にない」と現状説明にとどまっていました。鈴木、ひらが両氏が繰り返し議会で追及し、県民のたたかいの結果、現在は「再稼働には不同意」の態度を貫いています。

 リニア中央新幹線も静岡工区は未着工です。川勝知事は、南アルプストンネル工事によって大井川の水が毎秒2トン減少すれば62万人の生活や生業を支える「命の水」を脅かす問題だとして工事に同意していません。

 鈴木、ひらが両氏は、リニアの問題をくり返し取り上げ、県民の合意が得られるまで着工を認めないよう求めてきました。南アルプストンネル工事の中止を求める請願署名(5万人分目標)など幅広い県民と力をあわせて、知事の背中をおしています。

 一方、自民党議員は「リニアには大電力が必要だ。送電の効率性を考えれば近くの発電所がいい。だから浜岡原発の再稼働を検討せよ」と川勝知事を攻撃しています。御前崎市議会では浜岡原発再稼働への動きが強くなっています。リニア建設もJR東海が国と強力に推し進めています。

 元県労働組合評議会議長の林克氏は、「県議会を傍聴して、共産党の議席が浜岡廃炉、リニア中止の運動を励ましていると実感しています。ぜひ複数議席を実現してほしい」と話します。

 日本共産党議席が空白だった2011年から4年間は、ほとんど討論なしで一括賛成する「無風議会」となり、県民の願いが県議会に届かなくなりました。教育の充実や国民健康保険料(税)の引き下げを求める請願署名も紹介議員がいないため陳情扱いで議論もされませんでした。15年の選挙で党県議が復活すると、ひらが氏が毎議会討論することから他会派も討論するようになり、「議会らしく」なりました。憲法の請願権も行使されました。19年には、鈴木氏が党議席を維持し、県民の要求を議会に届け、実現させてきました。

学生支援実現

 今年度、経済的に困窮している県内在学学生への支援事業が初めて実現しました。10億8700万円の予算がつき、1人5万円相当が給付されました。日本民主青年同盟静岡県委員会の要望を、鈴木氏が後押ししたものです。

 子ども医療費助成も、鈴木、ひらが両氏が粘り強く要望。18年10月には、高校卒業(18歳年度末)までの助成が実現。全国で4例しかない先進県となりました。21年度までに、全ての小中学校、普通高校、特別支援学校の普通教室にエアコン設置が実現しました。特別教室などへの設置も順次進められています。

 鈴木、ひらが両氏は、「複数議席の実現で発言力も実行力もパワーアップし、暮らしに安心と希望がもてる静岡県政にしよう」と力強く訴えています。

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(写真)県社会保障推進協議会の県への要求・懇談に同席する、鈴木(中央)、ひらが(右端)の両氏=15日、静岡県庁


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