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2022年11月21日(月)

高額米軍海外基地
上位4位が日本

総額20兆円 思いやり予算で資産膨張

 米軍の海外基地のうち最も高価な基地の上位4位までを在日米軍基地が占め、資産評価額の総額は約1473億7580万ドル(約20兆6326億円=1ドル140円で計算)に達することが、米国防総省がこのほど公表した2022会計年度版「基地構造報告」で分かりました。総額で第2位のドイツの約3倍、3位の韓国の約4倍に達します。


表
写真

(写真)嘉手納基地を離着陸する外来機のFA18戦闘攻撃機=4月21日、沖縄県嘉手納町

沖縄・嘉手納が突出

 基地別にみると、嘉手納(沖縄県)が米軍の海外基地で最も資産評価額が高く、約196億7024万ドル(約2兆7538億円)と突出。横須賀(神奈川県)、岩国(山口県)、三沢(青森県)と続き、横田(東京都)が6番目に入っています(表)。中でも嘉手納は、面積でもトップであり、名実ともに世界最大の米海外基地といえます。

 資産評価額は、別の場所に同じ基地を建設する場合にかかるコストを、基地内の建物の件数や面積などで計算。地価は含まれていません。日本政府は毎年、世界に例のない米軍「思いやり予算」などで施設を新設・改修しているため、必然的に評価額が上がります。

 さらに、米領グアムの基地も資産評価額が急上昇。「在沖縄米海兵隊移転」のためとして、在日米軍再編経費が支出されていることが背景にあります。米領内の基地建設のために他国が費用負担する例は歴史的にも国際的にもほかに例がありません。資産評価額上位10位中8基地に日本国民の税金が使われ、米軍の海外基地網を財政面で支えていることになります。


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