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2022年11月20日(日)

県政をさらに前へ かけがえない党2議席

小池書記局長、県議選勝利訴え

山形・鶴岡

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(写真)声援に応える(左から)石川渉予定候補、小池晃書記局長、渡辺ゆり子県議=19日、山形市

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(写真)声援に応える小池晃書記局長(左)、関とおる県議=19日、山形県鶴岡市

 来年4月の統一地方選勝利にむけ、小池晃書記局長を迎えた日本共産党演説会が19日、山形県山形、鶴岡両市で開かれました。小池氏は、石川渉(山形市区、新人)、関とおる(鶴岡市区、現職)両県議予定候補と、佐藤あきこ、阿曽たかし(ともに現職)、石山浩行(新人)の山形市議予定候補3氏らの勝利を訴えました。吉村美栄子山形県知事からメッセージが寄せられました。

 小池氏は田村智子政策委員長に対するパワーハラスメントへの自身の反省と自己改革への決意を述べました。

 小池氏は14年間続いてきた吉村県政は、県民運動と党県議団の求めに応じて、子どもの貧困対策や非正規雇用対策などに力を入れ、低所得者向け「福祉灯油」への支援を倍加させてきたと紹介。県政の積極的な側面は評価し、問題点は率直に指摘し対案を示してきたと党県議団の役割を紹介しました。

 その上で、新型コロナ対策では、ワクチン接種や検査体制の拡充、医療体制の強化を実現するとともに、公共施設や県立高校への生理用品の配置、少人数学級推進、県学力テストの中止、元県議会議長の不正な政務活動費受給の徹底究明など県議団が実らせた数々の成果を列挙。「県議会に共産党の議席があることが、県政の前向きの変化を後押しする決定的な力になっている。党の2議席を守り抜き、自民党県政への逆戻りを許さず、県政を前に進めよう」とよびかけました。

 国政の課題に話を移した小池氏。物価が高騰し国民の生活苦が深刻なもと、「必要な対策は賃上げと消費税減税だ」と主張し、「構造的な賃上げ」というが全く『構造』がみえない岸田政権の姿勢を批判しました。

 小池氏は、山形県の最低賃金が854円と東京都に比べ218円も低く、「今年の改定で東京都との差は1円縮まったが、これでは東京と並ぶまでに200年かかる」との党県議の議会での主張を紹介。大企業の内部留保に課税し、その財源を中小企業支援に回し、最賃を時給1500円にする共産党の「物価高騰から暮らしと経済を立て直す緊急提案」を示し、「全国どこでも時給1500円、8時間働けば普通に暮らせる社会を実現させよう」と訴えました。

 統一協会問題で小池氏は、政府が18日に与野党に示した被害者救済新法の概要に言及。「高額な寄付を規制する対象が狭いなどの問題点が指摘されている。被害を根絶するのは党派を超えた国会の責任だ。全ての政党が参加する場で議論し、急いで実効性のある法案をつくるべきだ」と主張しました。

 「政治とカネ」の問題で数々の疑惑がもたれている寺田稔総務相が「これ以上居座り続けるのは許されない」と辞任を要求。その寺田氏をかばい続けている岸田文雄首相にも「首相としての資質も資格も欠如している」と指摘し、「政治を変えたいという願いを一つに集め、岸田内閣を倒そう」とよびかけました。

 小池氏は、トルコ・イスタンブールで開かれているアジア政党国際会議(ICAPP)総会に参加している志位和夫委員長が18日、(1)ロシアのウクライナ侵略は国連決議に基づき平和的解決を図る(2)東南アジア諸国連合(ASEAN)と協力し戦争の心配のないアジアをつくる(3)核兵器禁止条約を受けて、核兵器のない世界を実現する―と全体会合で発言したことを紹介。「これが憲法9条を生かした外交だ。私たちは野党だが、9条を持つ国の政党として世界にむけ責任を果たしていきたい」と抱負を語りました。

石川・関予定候補が決意

 吉村美栄子知事がメッセージで「心の通う温かい県政」を共に進めようと表明しました。

 今回勇退する渡辺ゆり子県議=山形市区(定数9)=からバトンを受け継ぐ石川渉予定候補は「県都の宝の議席を失うわけにいかない。渡辺県議の仕事を引き継ぎ、子育て支援を前に進める」と力を込めました。

 鶴岡市区(定数5)の関とおる県議は初当選から7年半、「命と暮らしを守る吉村県政を前にすすめてきた」と党県議団の果たしてきた役割を強調。命と暮らしを守る県政を発展させるため、3選を勝ちとると決意を表明しました。


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