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2022年11月19日(土)

米25州 スタバ 100店超スト

誠実な交渉 待遇改善求め

「労働者の権利はコーヒーより大切」

 【ワシントン=島田峰隆】米コーヒーショップ大手スターバックスの店舗の労働者、数千人が17日、労働組合との誠実な交渉や労働条件の改善を会社側に求めて一斉にストライキを行いました。労組結成を進めている「スターバックス・ワーカーズ・ユナイテッド(SBWU)」によると、25州の100以上の店舗で取り組まれました。

 ストは、特定の飲み物を注文すると赤いカップを無料提供する恒例キャンペーンをスタバ社が同日から始めたことに合わせて実施されました。SBWUは昨年12月に最初の労組が結成されて以来「最大規模の全国一斉行動」になったと発表しました。

 労働者は各地の店舗前で「労働者の権利はコーヒーより大切だ」「会社の労組つぶしは最悪の行為」などと書かれたプラスターを掲げて訴えました。

 SBWUは、この1年近くに全米の250以上の店舗で労組結成が決まったにもかかわらず、会社側はほとんどの店舗で労働協約の交渉に応じる姿勢を見せていないと批判。「波が過ぎ去るのを待ち、労組結成をなかったことにしようとしている」とし、「会社側の戦術への反抗を示すストだ」と強調しています。

 SBWUによると、会社側は労組結成に関与した労働者を解雇するなど、嫌がらせや報復を行っています。同労組の集計では、政府独立機関「全米労働関係委員会(NLRB)」は過去1年間に同社に対して900件以上の労働法違反を指摘しました。


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