2022年11月17日(木)
学校職場での党づくりの経験を学びあう会
山下副委員長がまとめ
![]() (写真)「学校職場での党づくりの経験を学びあう会」=13日、党本部 |
13日にオンラインで開かれた「学校職場での党づくりの経験を学びあう会」では、10人の発言と質疑応答を受け、山下芳生副委員長・党建設委員会責任者がまとめを行いました。
山下氏は、「充実した発言と質疑応答で、学校職場での党づくりの方向性、ヒントを豊かに学びあう会議になりました」とのべ、中央として学んだ点、考えた点を二つの角度からのべました。
党員の成長、世代的継承をどうすすめるか
第一の角度は、学校職場の党支部と党員が抱える困難や悩みが少なくないもとで、どうやって党員の成長、党の世代的継承をはかるかです。
その一つは、同世代の教職員党員や後援会員が集まり、交流と学習をおこなうことが力となっていることです。若い世代から「みんなの入党のきっかけを知ることができ大変参考になった」など交流が歓迎されているとし、「綱領と科学的社会主義の学習を通じて、青年教職員のなかに社会を変えよう、教育をよくしよう、そのために仲間を増やそうというエネルギーが満ちています」と語りました。
二つ目に、「楽しく元気の出る支部会議」が学校職場の厳しい労働条件のなかでエネルギーの源になっています。
三つ目は、「入党の働きかけに失敗はない」という立場で広く入党を働きかけていること、同時に、学校職場での党員拡大を緊急の死活的課題として独自に追求しつづける大切さが深められたことです。「いい教育がしたい」と願っている人に広く入党を働きかけるとりくみや、毎月1人に入党をよびかける活動を15年間つづけ、5人を党に迎えた発言にふれ、「学校職場の党組織の危機的状況を打開するために、みんなが毎月1人必ず対話し、広く入党を働きかけることからスタートしよう」と提起。さらに「党建設を第一議題」とする会議を続け、1年半で4人の組合役員を党に迎えたとりくみを紹介し、党機関が学校職場での党建設を「第一議題」とする関係党員会議を系統的に開催することの重要性を強調しました。
四つ目に、退職者、職場支部援助委員会の役割の大切さが浮き彫りになりました。退職者が中心になった職場援助委員会の活動が「忙しい現職の党員から本当に歓迎されている」ことも発言から明らかになりました。
山下氏は、この点について、現職中心の支部活動をつくろうとしてきた努力を振り返り、現職の支部を援助できる退職者に力を発揮してもらう体制づくりの意義を明らかにしました。
党の存在意義 生きいき交流
第二の角度は、なぜ学校職場で日本共産党が元気に活動し、強く大きくなることが必要なのか、生き生きと交流し、学びあえたことです。
一つは教職員組合運動とそれを支える党支部と党員の役割です。いま、学校現場では、教職員不足、長時間過密労働、過度の競争主義と管理主義が深刻な矛盾に直面し、子どもの豊かな成長への願いは国民全体の切実な要求になっています。山下氏は、国民の要求にこたえた教職員組合運動の奮闘と、この運動を支える党支部と党員のかけがえのない役割が豊かに交流されたとのべました。
二つ目に、こうした奮闘の根本にある民主的教師・教育論と党綱領の大切さが深められました。社会的にも父母のなかでも新自由主義の自己責任論、競争至上主義、成績主義がまん延するなかで、一人ひとりを大切にする教育を実践しようとすれば、民主的教師・教育論の生きた学習、教育実践を支えあう仲間がどうしても必要だと強調。「よい授業をするためには政治を変えなければならない」との発言にふれ、綱領路線の学習によって「社会は変えられる」という確信を持てるようになると力を込めました。
三つ目にナショナルセンターの違いを超えて共同し、党づくりをすすめる条件が広がっていることが鮮明になりました。山下氏は、「ナショナルセンターの違いを超えた教育現場からの共同と、すべての教職員を視野に入れた党勢拡大にとりくもう」とよびかけました。
行動提起
最後に次の3点の、行動提起をおこないました。
―ただちに支部会議を開いて、6中総決定、幹部会報告・結語とともに「学びあう会」のDVDを視聴し、討議しよう
―党員拡大を正面に、必ず全支部が、年内に入党の働きかけに踏み出そう
―「党創立100周年記念講演を見る集い」や「教育と日本共産党を語り合う集い」にとりくもう









