2022年11月17日(木)
大幅増員 夜勤改善を
医療3労組 「国に実態知らせる」
国会要請・集会
![]() (写真)医療現場の人員増と夜勤改善を求める集会で発言する参加者=16日、東京都内 |
日本医労連、自治労連、全大教は16日、医療従事者の大幅増員、夜勤改善などを求める国会要請に取り組みました。
要請に先立ち、東京都内で開いた集会で日本医労連の佐々木悦子委員長は、国会で審議入りした感染症法等改定案が人員増や保健所拡充に触れていないと批判。「知事の権限を強め、人員不足の施設に人を融通するというが、現場は平時でも余力がない。防衛費ではなく社会保障費を増やしてこそ人の命を守れると実態を知らせよう」と訴えました。
各団体から「コロナ禍で学生らが臨床現場で研修できないなど教育にも大きな影響が出た。国の処遇改善は、職種間で差別があり問題だと国立大学病院の現場からも声があがっている」(全大教)、「感染症病床の6割を担う公立病院では、多忙なうえ慣れない病棟や医師のもとに派遣される看護師の負担は大きく、退職者2割の病院もある」(自治労連)などの発言が出されました。
岡山県から参加した看護師は「夜勤は16時間。前任者との引き継ぎまでに、担当患者全員の情報を頭に入れなければいけないのに、忙しすぎて十分に目を通せません。実感としては4人くらい(人が)足りない。みんなの声を国会議員にぶつけたい」と話しました。
日本共産党の伊藤岳参院議員のほか、立憲民主党、無所属の国会議員らが出席しあいさつしました。









