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2022年11月17日(木)

ウィシュマさん死亡

本村議員 法相に映像視聴求める

衆院法務委

写真

(写真)質問する本村伸子議員=16日、衆院法務委

 日本共産党の本村伸子議員は16日の衆院法務委員会で、名古屋出入国在留管理局に収容されていたスリランカ人女性のウィシュマ・サンダマリさん死亡事件の真相究明に向け、斎藤健新法相に映像を視聴するよう求めました。

 本村氏は「名古屋地検の依頼で作成された鑑定書2通のうち1通に(ウィシュマさんの)死因が記載されていた」との報道(「毎日」9月1日付)について質問。鑑定書の検証もその医師からの聞き取りも行われていない実態が明らかになりました。本村氏は、昨年8月に発表された入管庁調査チーム「報告書」には、死因を特定することは困難であり「鑑定書の入手、解剖医からの聴取はできなかった」と書かれているとして、「『報告書』が不完全だとの認識を持ってほしい」と迫りました。

 本村氏はさらに、「報告書」には開示映像と食い違っている点があるとして、「(斎藤法相)自身の目でチェックしてほしい」と要求しました。斎藤法相は、映像を見ていないにもかかわらず「十分に調査が尽くされていると認識している」と答弁しましたが、「ビデオは見る」と述べました。

 本村氏は、ウィシュマさんが昨年1月28日、嘔吐(おうと)物に血が混じり、「外の病院に連れて行って」「私が死んでもいいのか」と泣きながら訴え、2日後にはその旨を記した手紙を入国者収容所等視察委員会宛てに投函(とうかん)していたことに言及。手紙が開封されたのは亡くなった2日後で「遅すぎる」と批判しました。その上で、その手紙が「いまだに国会に提出されていない」として、提出を強く求めました。


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