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2022年11月15日(火)

主張

日本平和大会

大軍拡・改憲を許さぬ大運動を

 「なくそう!日米軍事同盟・米軍基地 2022年日本平和大会」(同実行委員会主催)が26~27日、オンラインで開催されます。ロシアのウクライナ侵略などに乗じて岸田文雄政権が大軍拡と改憲を狙うもとで、これを許さない国民的な運動の発展をめざします。

日米軍事同盟の危険告発

 岸田政権は、5年間で軍事費を「2倍化」するというかつてない規模の大軍拡に踏み出そうとしています。年末に向け「国家安全保障戦略」などを改定し、「専守防衛」を踏み破る「反撃能力」=「敵基地攻撃能力」の保有も進めようとしています。これらは東アジアに「軍事対軍事」の悪循環をもたらす危険な道であり、国民の暮らしを押しつぶす道に他なりません。

 さらに、改憲勢力は憲法9条を空文化し、自衛隊の海外での自由な武力行使を可能にしようとしています。こうした動きにストップをかけ、9条を生かした外交で東アジアと日本の平和をつくりだすことが求められます。

 今年の大会は「敵基地攻撃・大軍拡ノー! 憲法9条守れ」「軍事同盟強化でなく、東アジアに非核平和の流れを広げよう!」をテーマに掲げています。重大な情勢の中で、時宜にかなった取り組みです。平和運動家、労働者、女性、業者、医療従事者、青年、学生など各界・各団体の人が全国から集い、学び、交流するこの大会が、運動を発展させる大きなエネルギーとなることが期待されます。

 日本平和大会は1986年11月、「日米軍事同盟打破、基地撤去」を掲げ、東京で初めて開かれました。以来、沖縄をはじめとする米軍基地反対運動の連帯を進めるとともに、日米軍事同盟の危険を告発し、日米安保条約廃棄の世論を広げることをめざしてきました。

 日米軍事同盟は軍拡と改憲の「震源地」であり、台湾をめぐる米中対立などで、その危険性が一層強まっています。日米軍事同盟の解消を掲げる平和大会の意義はますます大きくなっています。

 今年の大会では、「いまこそ、ゆるがぬ平和を世界と日本に」「ロシアは侵略をただちにやめよ! 国連憲章守れ!」も大きなテーマにしています。国際的な連帯と共同を広げる場ともなります。

 ウクライナ戦争を続けるロシアのプーチン大統領が、核兵器による威嚇を繰り返し、核使用への懸念が高まっています。事態を打開する上で重要なのは、国連憲章という共通のルールを守る一致点で国際社会が団結することです。核兵器禁止条約にみられる核廃絶の世界の流れを発展させることも急務です。大会にはウクライナとともに、アメリカ、イギリス、オーストラリア、韓国、フィンランド、ベトナムから反核平和運動の代表が参加し、日本の参加者とともに語り合います。

反戦平和の願いを一つに

 平和の問題でも、暮らしの問題でも、日本は歴史的岐路にあります。統一協会と政治の癒着の徹底究明とともに、経済を立て直し、大軍拡を阻み、憲法9条を守り生かす取り組みを強め、岸田政権を打倒し、希望が持てる新しい政治をつくらなければなりません。

 大会実行委員会は、全国各地からの多くの視聴を訴えています。反戦平和の願いを一つにし国民的な大運動を発展させるため、平和大会を大きく成功させましょう。


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