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2022年11月15日(火)

きょうの潮流

 物価高騰による国民の生活苦。米中間選挙では与党・民主党の苦戦予測が伝えられたものの、大勢の判明は遅れ、上院で引き続き民主党が多数の見通しに。共和党圧勝を阻んだ裏に何があったのか▼18歳から29歳では、63%が民主党に、35%が共和党に投票したとの出口調査です。選挙戦終盤で民主党による「民主主義を守れ」との訴えが若者に響いたとの指摘も出ています▼ペロシ下院議長の夫が襲撃された政治暴力に、トランプ派を台頭させてはまずいとの危機感が広がったとの見方も。フロリダ州で下院初当選のマクスウェル・フロスト氏(25)は、初の「Z世代」議員と注目されています▼フロスト氏は「命のための行進」の組織責任者でした。17人が犠牲になった同州での高校銃乱射事件(2018年)の生存者が立ち上げた銃規制を求める草の根の取り組みです。「社会・人種・経済の正義へ、一緒にたたかおう」との呼びかけに若者たちがこたえました▼女性たちは、中絶の権利を取り戻すために動きました。自分の体のことは自分で決める、と半世紀前に勝ち取った権利が、右傾化した最高裁に覆され、違法とする州法が復活した州も▼今回、州の住民投票の項目に押し上げ、中絶の権利を州憲法に明記することを決めた州がいくつか。南部ケンタッキー州では、州憲法違反にしようとした住民投票案を否決しました。対話を重ね、人々を投票所に向かわせる草の根の努力なしには実現しない結果です。民主主義の底力が示されました。


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