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2022年11月12日(土)

欧州左翼党議長と緒方副委員長が会談

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(写真)会談する(右から)緒方副委員長、ビアバウム議長、小島国際委員=10日、ベルリン

 日本共産党の緒方靖夫副委員長は10日、ベルリンで、小島良一国際委員会委員とともに、欧州左翼党のハインツ・ビアバウム議長と会談しました。欧州と世界の情勢、欧州左翼が直面している課題、日本共産党との関係の強化について意見交換しました。

 ビアバウム氏は「世界でのアジアの地政学的な役割の増大のもとで、日本共産党との関係を強めたいと願っていたところだ。訪問を大歓迎する」と述べ、協力強化が可能なプロジェクトの具体化を協議していきたいと提案しました。

 同氏は、ロシアのウクライナ侵略の継続で、「欧州は戦争と平和の歴史的な岐路にある」もとで、戦争の影響が日常生活に入り込み、経済・社会問題が深刻化し、戦争と新自由主義の二つが一体となって問題を顕在化させていると指摘。軍事ブロックの危険性と極右の台頭への対応が重要な課題になっていると語りました。

 緒方氏は訪問の目的を、今日の情勢のもとで▽欧州の左翼、進歩勢力との連携強化▽極右、侵略戦争美化勢力への対抗▽資本主義国で活動する諸政党との経験の共有―にあることを紹介。その上で、(1)国連憲章に基づく国際秩序の擁護(2)軍事ブロック反対(3)核兵器廃絶(4)気候正義(5)ジェンダー平等―の課題を提起しました。

 それに対して、ビアバウム氏は、「それはまさに来月、ウィーンで開催される欧州左翼党大会の中心議題そのものだ」と述べ、同大会に日本共産党代表を招待し、それを協力関係を強める機会にしたいと提案。緒方氏は、それに感謝し、積極的に取り組みたいと応じました。

 欧州左翼党は2004年に結成され、現在欧州23カ国の共産党・左翼政党27党が正式参加しています。欧州議会では、左翼会派をつくっています。


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