2022年11月12日(土)
人権・命軽視許せない
衆院法務委 葉梨氏発言に本村議員
 （写真）質問する本村伸子議員＝11日、衆院法務委 |
日本共産党の本村伸子議員は１１日の衆院法務委員会で、葉梨康弘法相が自らの職務を「死刑のはんこを押す地味な役職」とした発言について、「人権と命を軽視した発言を絶対に許すことはできない」と厳しく批判し、辞任を求めました。
本村氏は、葉梨法相が１０日の記者会見で発言を撤回するつもりはないと表明しながら、同日の参院法務委員会では謝罪し撤回したことについて「もともと深い反省はしていなかったのではないか」と迫りました。
本村氏は、岸田文雄内閣のもとでも死刑が執行されたが、その中には「再審請求中の死刑の執行」も含まれていたと指摘。「こういうことが、はんこという感覚でやられていいのか」と厳しく追及しました。葉梨法相は、発言が「（死刑執行の）判断まで軽く見ているのではないかと受け取られかねない」ものだったなどと言い訳に終始しました。
本村氏は、過去に四大冤罪（えんざい）事件で再審無罪判決が出されたことを紹介。さらに、現在東京高裁で審理が行われている袴田事件をあげ、「死刑判決、死刑の執行は、こうした誤判や冤罪で人生をたってしまう取り返しのつかない人権侵害だ」と迫り、辞任を強く求めました。
