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2022年11月12日(土)

改悪狙う政府 介護保険 不安切せつ

電話相談に高齢者・家族

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(写真)相談を受ける介護の専門家ら=11日、東京都豊島区

 政府が介護保険の給付削減や負担増をもりこんだ改悪をねらうなか、「介護・認知症なんでも無料電話相談」が11日、実施されました。33都道府県35カ所の会場で専門家が電話を受け、本人や家族からの「不安」や「介護疲れ」について答えました。中央社会保障推進協議会と「認知症の人と家族の会」の共催。

 東京都豊島区の会場では、ケアマネジャーや同会の電話相談員ら17人が対応しました。

 都内在住で子どもと賃貸住宅に暮らす86歳の女性は、受診した病院でこの「介護相談」を教えられ、電話をかけてきました。

 「年約90万円の年金から介護保険料が7万8千円も引かれている。こんな厳しい経済状況なのに、医療や介護については負担が増える話ばかり。いまは介護保険を利用していないが、将来受けられるのか。国は高齢者を守る立場なのか。ぜひ、伝えてほしい」と訴えました。

 話を聞いた同会東京都支部代表の大野教子さんは、介護保険改悪に反対する運動を紹介し「あなたのような国民の声を厚労省に届ける活動をしているので、その思いを必ず伝えていきます」と力強く答えました。

 その他に、「介護保険利用料2割負担。いまは何とか本人の年金の範囲内でやりくりしている。将来さらに負担が重くなった場合、介護する家族(60代)の老後の蓄えを減らさなければならず困る」「介護費用が月10万円で高い。介護する私(60代女性)の老後はどうなるか」などの不安が訴えられました。


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