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2022年11月11日(金)

名称変更 資料開示を

統一協会問題 宮本岳志氏が要求

衆院文科委

写真

(写真)質問する宮本岳志議員=9日、衆院文科委

 日本共産党の宮本岳志議員は9日の衆院文部科学委員会で、永岡桂子文科相が存在を明らかにしている、2015年の統一協会(世界平和統一家庭連合)の名称変更に関わる資料の開示を求めました。

 宮本氏は、下村博文文科相(当時)が統一協会の名称変更決定過程に関与した疑いについて、先月26日の同委員会で永岡文科相が、名称変更に関わる資料の存在を認めながら「行政の内部の意思形成過程に関する文書」を理由に開示を拒否していることに言及。宮本氏は、統一協会の支援を受けたことが明らかになった藤井裕久富山市長の「世界平和統一家庭連合が旧統一教会のことだとは知らず、不勉強だった」(毎日新聞、11月8日付)との文言を紹介し、「この名称変更は大いに人をだまし、隠れみのとしての効果があった。行政内部の意思形成過程に関わるからこそ開示すべきだ」と迫り、情報公開法に基づく裁量的開示を大臣に求めました。

宮内委員長参加認める

 また、委員会に先立つ文科委員会理事会の場で宮本氏は、宮内秀樹委員長と統一協会の関係について指摘しました。18年9月、宮内氏は駐福岡韓国総領事館で統一協会の朴鍾泌氏と記念撮影を行った当時、朴氏が統一協会関係者との認識があったと発言。一方、19年4月に朴氏が地区長を務める福岡県宗像市で統一協会が開催した「ファミリーパワーフェスティバル」に参加したことについて宮内氏は、「関連団体と認識していた」とし、自民党本部に修正の追加報告をしていたことに触れ、「いったいどの団体と認識していたのか」とただしました。

 これに宮内氏が答えられなかったことを明らかにし、宮本氏は「責任を持って理事会で答えるべきだ」と委員会で指摘しました。

 宗教を所管する衆院文部科学委員長の宮内氏と統一協会の関係は、本紙が特報したものです。本紙10月28日付では、福岡県宗像市で統一協会が19年に開いた青年向け集会に宮内氏が参加していたことを指摘。10月31日付では、統一協会日本第5地区長の朴鍾泌氏、駐福岡韓国総領事(当時)と一緒に記念写真を撮っていたことを明らかにしました。いずれについても宮内氏は本紙の質問に回答していませんでした。


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