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2022年11月11日(金)

日本共産党とスウェーデン左翼党が会談

核兵器禁止の促進で合意

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(写真)スウェーデン国会の会議室で会談する緒方副委員長(左)とアギーレ国際責任者(右)、スベニング国会議員(右から2人目)=9日、ストックホルム

 日本共産党の緒方靖夫副委員長は9日、ストックホルムのスウェーデン国会(一院制)内で、スウェーデン左翼党指導部のマルタ・アギーレ国際責任者と会談し、軍事同盟の強化に反対し、核兵器禁止の共同を進めることで合意しました。

 緒方氏は、今回の訪問の趣旨を述べた上で、スウェーデンの北大西洋条約機構(NATO)加盟をめぐる情勢について聞きました。

 アギーレ氏は、ロシアのウクライナ侵略で、200年間守ってきた中立から一挙にNATO加盟の流れに展開した状況を説明しました。

 同氏は、9月の総選挙で前進した極右政党が閣外協力する右派政権の首相が、核兵器の国内配備の容認まで公言したことを紹介しました。常備はともかく一時的な核持ち込みが懸念される事態になっていると説明。「NATOは核同盟であり安全どころか危険が増大している」と強調しました。

 さらにアギーレ氏は、強大だった平和運動がソ連崩壊後に弱体化したことを教訓に、その再建・強化を進めており、強力な平和・国民運動が力を発揮している日本との共同をいっそう強化したいと述べました。

 ジェンダー平等について、緒方氏は日本の遅れた実態と党の取り組みを説明した上で、スウェーデンの経験を尋ねました。

 アギーレ氏は、20世紀半ばには遅れた実態があったが、1960~70年代の女性解放運動を機に、意識的な取り組みが発展した経過を説明。さらに、国会議員全体の男女比が半々のなか、女性の国会議員が、7割(24人中17人)を占める左翼党が、さらにジェンダー平等を進める取り組みについて述べました。

 会談には、日本側から米沢博史国際局員、スウェーデン側からホカン・スベニング国会議員とミカエル・ボン・クノーリン国際書記が参加しました。


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