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2022年11月11日(金)

「化石賞」日本が単独受賞

最悪の貢献 資金の使い道“評価”

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(写真)化石賞のトロフィーを受け取る土田道代さん(中央)=9日

 エジプトで開かれている国連気候変動枠組み条約第27回締約国会議(COP27)で9日、今会議初めてとなる「化石賞」を日本が単独受賞しました。同賞は、環境NGOの国際ネットワーク「CANインターナショナル」が、気候変動に最悪の貢献をした国に与えます。この日、日本政府の資金の使い道が“評価”されました。

 受賞の理由は、日本が、化石燃料に対する世界最大の公的資金提供国であり、2019年から21年に年間平均で106億ドルを拠出したためです。

 気候変動を抑えるために、化石燃料への投資を止めることが国際的な認識となっています。しかし、日本政府は、石炭火力にアンモニアや水素を混焼するなど誤った解決策を推進。受賞式では「日本の公的資金は、自らの温室効果ガス排出による損失や被害のためではなく、化石燃料プロジェクトに流れ込んでいる」と指摘しました。

 日本を代表してトロフィーを受け取ったNPO法人・地球環境市民会議の土田道代さんは、この受賞を機会に「日本は世界のNGOが批判していることを知り、行動を改めてほしい。石炭などではなく再生可能エネルギーを普及させるために、必要な対策に知恵とお金を割いてほしい」と訴えました。


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