2022年11月10日(木)
米オスプレイ 飛行強行
那覇軍港→普天間基地へ
デニー知事「甚だ遺憾」
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那覇市の市街地に位置する米軍那覇軍港に陸揚げされていた米海兵隊の垂直離着陸機MV22オスプレイが9日、同軍港を離陸して飛び立ち、米軍普天間基地(沖縄県宜野湾市)に移動しました。沖縄県は、同軍港からオスプレイが飛行しないよう要請していましたが、米軍はこれを無視して飛行を強行しました。玉城デニー知事は「断じて容認できない」とのコメントを出しました。
オスプレイは6日に3機が同軍港に陸揚げされていました。9日、朝から機体の整備が行われ、午後1時すぎに大雨のなか1機が、同1時10分すぎに2機目が相次いで離陸。3機目も同日中に飛び立ちました。
沖縄県は、オスプレイなど米軍機が那覇軍港で離着陸することは日米合意で定められた同軍港の使用目的ではないとして、航空機の運用を行わないよう求めていました。
デニー知事は今回の飛行に関しコメントで、「沖縄県民の思いをないがしろにするものであり、甚だ遺憾だ」と強調しました。
那覇軍港の浦添市沖への移設=新軍港建設=計画をめぐり、県は移設に関し、オスプレイなどの航空機の離着陸・訓練を一切行わないよう求めています。しかし、今回のオスプレイの飛行をはじめ、県の求めに反する運用が相次いでいます。
今回陸揚げされ普天間基地に移動したオスプレイ3機は、6月に那覇軍港に飛来し船舶で輸送された普天間基地所属のオスプレイ3機の代わりに、米本国から運ばれたとみられます。