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2022年11月10日(木)

地域の足 廃止やめよ

高橋氏、赤字路線問題を追及

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(写真)質問する高橋千鶴子議員=9日、衆院国交委

 日本共産党の高橋千鶴子議員は9日の衆院国土交通委員会で、赤字ローカル線問題について国交省の姿勢をただしました。

 国交省の有識者検討会は、輸送密度の低い(1日1000人未満等)赤字路線を対象に存続について話し合う協議会を立ち上げる提言を発表。ローカル線を抱える地方自治体で「廃止ありきでは」との懸念の声があがっています。

 高橋氏は、同検討会の提言発表に合わせるように、JR東日本等が1日の輸送密度2000人未満の路線を公表したと指摘。さらに、同社の深澤祐二社長が「地域の足として機能していない路線をどうするかという問題。廃線後も地域に関わっていくためには会社に体力があるうちに議論を進めたい」とマスコミに語ったことをあげ、「赤字ローカル線をどのような存在と考えているのか。地域の将来がかかった大事な問題、JRの言い分を追認するのか」と迫りました。

 斉藤鉄夫国交相は「このまま民間事業者にまかせていけば利便性、持続可能性の高い地域公共交通を維持していくことが困難になる」などと答弁。高橋氏は「民間まかせにしたことが問題だった。(国鉄を)分割民営化したことへの反省がない」と政府主張の矛盾点をつきました。

 高橋氏は、8月の東北・新潟県の豪雨で甚大な被害を受けた五能線、米坂線等について、どの路線も輸送密度が低く廃止対象にされると心配されるが、「早期の復旧を働きかけるべきだ」と主張。斉藤国交相は「被災した路線はまずは復旧の方向だ」と答えました。


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