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2022年11月10日(木)

日本共産党、オーストリア・グラーツ 共産党員市長と会談

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(写真)カール市長(左)、クロツァー市議(右)と会談する小島氏=8日、グラーツ(桑野白馬撮影)

 【グラーツ(オーストリア南部シュタイアーマルク州)=桑野白馬】オーストリア第2の都市グラーツで2021年、オーストリア共産党の市長が誕生して世界の注目を浴びました。日本共産党の小島良一国際委員会委員とベルリン支局の桑野白馬記者は8日、グラーツ市内の同党を訪問し、エルケ・カール市長や市の医療・介護・統合・雇用担当相のロベルト・クロツァー市議らと会談しました。

 カール市長は「私たちと同じように社会正義や人びとの尊厳のためにたたかう人たちが全世界にいるのは喜びであり、誇りだ」と強調。「世界で強力な共産党が必要とされているので、みなさんが力強く成果を挙げるよう、心から希望する」と語りました。

 カール市長は常に市内を動き回り、住民の心配事に向き合って市政に生かしています。就任からわずか1年余りで、ごみ処理料金や公共交通機関の年間利用料金の引き下げなどを実現。市営住宅を増やし、車の交通量を減らすことで市民が住みやすい街づくりを目指します。

 支持拡大の要因や共産党市政の成果について、市長秘書のアルフレッド・シュトルツェンベルガー氏は「住民の社会問題解決を訴えて信頼を勝ち取ってきた」と話します。国民党(OVP)の前市長が「住民のためにならない、無謀な建設ラッシュ」を実施し家賃の高騰を招いたのと対照的に、共産党は公共住宅の環境改善や家賃引き下げといった対案を示してきました。

 党は住居に関する相談ができる「家賃ホットライン」を設立。家賃が払えなくなった人にお金を給付したり、貸主との訴訟費用を負担したりしています。市長給与の手取り月額6000ユーロ(約88万円)から3800ユーロを寄付。州・市議会の党議員も約半額を寄付して、財源としています。

 クロツァー氏は、共産党が政治を担うことで「住民に本当の意味で寄り添った政策の実行が可能となる」と強調。「互いに学び合い、人々の生活を世界規模で良くするために連帯しましょう」と語りました。


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