2022年11月10日(木)
COP27inエジプト
環境壊す投資抗議
若者・環境活動家ら 気候正義を
![]() (写真)エジプトのシャルムエルシェイクで気候正義を求めて行動する若者ら(秋山豊撮影)=8日 |
エジプトの若者や環境活動家らが8日、同国シャルムエルシェイクで開かれている国連気候変動枠組み条約第27回締約国会議(COP27)の会場で気候正義を求める行動に取り組みました。約300人が参加し、温室効果ガスの大量排出や、環境破壊につながる分野への投資を続けている企業に抗議しました。(エジプト・シャルムエルシェイク=秋山豊)
今回のCOPは先進国と比べて温室効果ガスの排出量が大幅に少ないのに、地球温暖化の影響を強く受けているアフリカで開催されています。
行動の参加者は「アダラモナヘイヤ!(気候正義を)」「私はアフリカ人だ。私は苦しんでいる」と唱和。横断幕やプラカードには「アフリカに社会正義を」「無謀な資本主義が地球を破壊する」などと書いてありました。
主催者の一人、オマル・ラファトさん(27)は「エジプトでは、海面上昇で地中海の沿岸地域が深刻なリスクにさらされている。トヨタなどの自動車メーカーや石油企業が気候変動で負の役割を果たしている」と批判し、温室効果ガスなど有害物質を排出しないエネルギーへの移行を求めました。
参加した弁護士のセイリ・マハムードさん(26)は「アフリカに暮らす人びとが温暖化で苦しんでいるのは、大企業が利益ばかりを追求し、環境を壊しても温室効果ガスの排出を続けているからだ。世界の指導者は地球を汚す企業の姿勢を拒否し、ブラックリストをつくるべきだ」と話しました。









