2022年11月9日(水)
領収書宛名 偽造か
寺田氏「誰書いたか確認」
衆院委で塩川氏
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日本共産党の塩川鉄也議員は8日の衆院倫理選挙特別委員会で、寺田稔総務相の関係政治団体「寺田稔竹原後援会」が受け取った領収書の宛名「寺田稔」が、寺田事務所により偽造されていた疑惑についてただしました。
寺田総務相は、同後援会の寺田氏宛ての領収書について「(お店側に)私自身の事務所と思われて、寺田稔という名宛てで書かれているものもある」(1日、参院総務委・伊藤岳議員への答弁)と述べ、店側が記載したと答弁しています。
塩川氏は、領収書の宛名の筆跡が11枚にわたって酷似しているとの報道に言及。さまざまな店で購入しているにもかかわらず筆跡が同じなのは、店側ではなく寺田事務所が宛名を記載したからではないかと指摘しました。
寺田氏は「事務処理について承知していない」と無責任に答弁。塩川氏は、寺田氏の「お店が(時間の余裕があれば)書き直してもらっている」との答弁を挙げ、さらに追及。寺田氏は「(答弁は)虚偽にあたると考えていない」と強弁しつつも、「実際に誰が書いたのか確認する」と述べました。
塩川氏は、同後援会の事務を担当しているのは、寺田事務所の常勤職員や寺田氏の妻が代表の政治団体「以正会」から給与が出ている人たちだと指摘。同後援会は、代表不在、会計責任者不在、収入の多くは寺田氏が代表の政治団体からであり、「後援会そのものが寺田大臣と一体の組織だ」と迫りましたが、寺田氏は「あくまで別団体」と弁明しました。
塩川氏は、国会議員関係政治団体がそもそも政治家と一体の団体として公開するものとして作られており、「別だと言い募るのはそもそも筋が通らない」と批判し、辞任を強く求めました。