2022年11月6日(日)
COP27inエジプト
約束守り資金提供を
アフリカの若者 先進国の責任問う
4日、エジプトのシャルムエルシェイクで、国連気候変動枠組み条約第27回締約国会議(COP27)開催を前に、温暖化の影響が大きいアフリカの若者に思いを聞きました。
(シャルムエルシェイク〈エジプト・シナイ半島〉=秋山豊、小林圭子)
![]() (写真)アハマド・アッタイブさん(秋山豊撮影) |
COP27の開催地エジプトはアフリカ大陸にあります。今年、ナイジェリアやチャド、ニジェール、カメルーンなどアフリカ各地で大雨による洪水が起きました。
スーダンの環境活動家、アハマド・アッタイブさん(26)は「スーダンでも洪水で家を追われた人びとがいます。降雨の状況が不安定で、豪雨に見舞われる場所がある一方、ほとんど降らない地域もあります。これが大きな経済損失を引き起こしています。穀物の被害も深刻です」と話しました。
アッタイブさんは先進国が温室効果ガスの大量排出を続けてきたことについて、「先進国は気候変動に歴史的な責任がある」と批判。途上国の被害の補償を締約国に義務づける法的枠組みが必要と主張します。
![]() (写真)気候変動の若者会議に参加したニッダ・ファニさん(左から2人目)=4日、エジプト・シャルムエルシェイク(小林圭子撮影) |
カメルーンで会社を経営するニッダ・ファニさん(25)は「先進国はごまかしの気候変動対策をやめるべきです。アフリカに必要なのは先進国が資金の約束を守ることです。損失と被害への資金などを含め、気候問題への対処の仕方を見直す必要がある」と語りました。
ニッダさんの会社は廃棄物を収集し、調理や電気用の燃料にリサイクルしています。COPの場が、協力できるパートナーを得て、他の経営者から学ぶ機会になると期待しています。










