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2022年11月6日(日)

「福祉灯油」全会一致で議決

北海道旭川市議会「みんなの声届いた」

生活保護世帯も同額

 北海道旭川市議会は4日、「福祉灯油・物価高騰対策給付金」事業を全会一致で議決しました。昨年度に続き、2年連続です。


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(写真)討論する真嶋市議=4日、北海道旭川市議会

 対象は、住民税非課税世帯で、かつ(1)70歳以上の高齢者がいる世帯(2)重度の障害者がいる世帯(3)ひとり親家庭等医療費助成受給資格のある世帯(4)生活保護受給世帯の4万7500世帯―です。給付額は一律2万円です。

 質疑に立った日本共産党の真嶋隆英市議は物価高騰に対する市の認識を問いました。

 市は「消費者物価指数が上昇しており、特に低所得者層にとっては将来不安が広がっている」と答えました。

 昨年、13年ぶりに「福祉灯油」を実施した同市ですが、生活保護世帯は対象世帯の半額の支給でした。

 旭川生活と健康を守る会の粘り強い運動や、共産党市議団が「物価高騰はさらに厳しい状況。市民の経済的負担を減らすことを継続していく必要がある」と追及してきました。

 真嶋氏は今回の生活保護世帯を同額とした見解をただしました。

 市は「現状では、原油価格や物価高騰が最低生活費の算定に十分に反映されておらず、急激な物価高騰の影響はほかの世帯と同様との考えから、同額を支給することにした」と答弁しました。

 旭川生健会の田辺八郎会長は「みんなの声が届いて本当に良かった。生活保護世帯にも同額の支給というのは画期的なことだ」と語っています。


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