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2022年11月6日(日)

北海道食料支援 学生・子連れの列

奨学金返済が不安 トリプルワーク、娘に負担かけたくない… 食べ盛り4人、助かる

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(写真)食料を手にする学生や家族連れ=5日、札幌市

 「お米、油がうれしい」―。北海道民主医療機関連合会と日本民主青年同盟道委員会は5日、コロナ禍や物価高騰の影響を受け困窮する青年・学生に「おなかいっぱい食べてもらおう」と食料支援を行い、120人余が詰めかけました。

 札幌市の道民医連会館には開始30分前から子連れの家族や学生が列をつくり、米やパスタのセット80袋、レトルト食品、洗剤、生理用品など日用品を求める学生が途切れなく訪れ、あっという間になくなりました。

 9歳の女児を連れた母親(39)は「正社員だけど昇給することもなく給料が変わらないのに、物価が高くなって」と袋いっぱいに詰め込んでいました。

 「バイトのシフトが減らされ、教科書や参考書代に充てていた給料が7万円から2万円になり、買えなくなった」という修士1年の女性(23)は「大学4年まで奨学金を借り、今後の返済を覚悟していましたが、不安です」と打ち明けました。

 母親(53)と訪れた高校2年の女子生徒は「進学を考えているけど学費が心配」と述べ、メンバーと先進国の学費の実態や学費無償を求める運動などで対話が弾みました。母親は「トリプルワークをしていても収入が足りませんが、子どもに負担をかけたくない。厳しい状況だったので、支援がありがたいです」と話します。

 育休中にコロナが流行し、職場復帰ができず転職した、14歳から2歳の3男1女がいる30代の女性は「食べ盛りの子どもたちがいるので、とても助かりました」と笑顔で帰っていきました。


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