2022年11月6日(日)
COP27 きょう開幕
温室ガス削減 どう実現
世界中で異常気象による災害が相次ぎ、気候変動対策の強化が求められるなか、エジプトのシャルムエルシェイクで6日、国連気候変動枠組み条約第27回締約国会議(COP27)が開幕します。(シャルムエルシェイク〈エジプト・シナイ半島〉=秋山豊)
4日、世界各国から政府関係者や環境団体の代表、メディア関係者が当地の空港に続々と降り立ちました。COP27は18日まで。議長国エジプトは、4万人以上の参加を見込みます。
COP27では約120カ国の首脳らが、温室効果ガスの排出削減をいかに効果的に実施するか議論します。途上国への資金提供をめぐる交渉も注目されます。
スリランカの環境活動家、シャムラ・サアレムさん(29)は「私の国も洪水被害に苦しんでいます。世界の指導者は積極的な変化を生みだしてほしい。特に先進国は、途上国の苦しみを真剣に考える必要があります」と語りました。
国際社会は気温上昇を産業革命前比で1・5度に抑えることで合意していますが、現在の取り組みは壊滅的な温暖化を回避するのに不十分です。
危機の最前線にいる途上国は、気候変動で起きている損失と被害への補償を強く要求しています。先進国は、途上国の気候変動対策に年間1000億ドルを拠出する約束の履行も求められます。








