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2022年11月5日(土)

「賃上げか 闘争か」

二大労組 5万人行進

スペイン 生活費に見合う賃金要求

 【ベルリン=桑野白馬】スペイン全国二大労組の労働者委員会(CCOO)と労働総同盟(UGT)は3日、マドリードで、生活費高騰に見合う賃上げを要求する大規模な集会を開きました。

 主催者発表で約5万人が「賃上げか闘争か」をスローガンに市内を行進。「尊厳ある仕事を」「搾取を許すな」と書いたプラカードや横断幕を掲げました。

 2労組は、ロシアのウクライナ侵略の影響と高インフレが労働者の生活を圧迫する一方、賃上げを渋る企業の生命は脅かされていないと指摘。大幅な賃上げに加え、最低賃金の引き上げも求めました。

 政府は現在、最賃引き上げに向け最終的な調整に入っています。労働省の当初の見積もりでは、引き上げ幅は2カ月分の夏冬手当を含み、現行の月額1000ユーロ(約14万5000円)から1049ユーロでした。

 スペイン経済団体連合会(CEOE)はこの引き上げ幅を拒否。一方、労組は金額が不十分だとして、月額1100ユーロにすべきだと主張しています。

 CCOOのウナイ・ソルド書記長は、企業側が「常に賃金を切り下げ、労働者の生活と雇用を破壊して危機を乗り越えようとすることに慣れすぎている」と厳しく批判。「賃上げ交渉の席に着くまで、私たちは行動を続ける」と強調しました。

 UGTのペペ・アルバレス書記長は記者団に「賃上げがなければ徹底的にたたかう。私たちは本気だ」と語りました。


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