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2022年11月5日(土)

きょうの潮流

 「子どもたちに もう1人保育士を」「軍事費多すぎ 子育て予算を倍増に」。秋晴れの「文化の日」、にぎやかな声が有楽町に響きました▼日比谷野外音楽堂で開かれた、すべての子どもによりよい保育を!大集会に全国から集まった働く若い世代たち。願いは「すべての子どもに格差なく等しく質の高い保育が保障されること」です▼3年ぶりのリアル開催。「コロナ禍で社会全体が気づいたことは二つあります。『ケア労働の重要さ』。感謝しかありません。『少人数って大事だ』です」とのあいさつが。1人の保育士が担当する子どもの数(保育士の配置基準)は、5歳児の場合、日本は30人で70年前のまま。スウェーデン6人、アメリカ9人、ドイツやイギリスは13人です▼保育士が受け持つ人数を少なくしたら、保育士と子どもにどんな好影響があるのか。2020年春の緊急事態宣言中に出席率が下がった保育園を対象に大阪保育研究所が調査しました。それによると「子ども同士のかかわりも、ゆったりしていた」「保育者が大きな声を出すことがなくなった」と▼追い風にしたいのは、政府が来年4月に「こども家庭庁」を創設し、予算倍増を表明していること。“こどもまんなか社会”をめざすというなら軍事費増でなく、未来を担う主権者たちの予算の大幅増でしょう▼シニア世代が切り開いてきた保育運動。孫たちのため、ネクスト世代やその次の世代と共に設置基準改善をかちとる新しい運動を。つながり行動するときです。


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