2022年11月2日(水)
嘉手納に海兵隊兵舎
201人分新築計画 F35B常時展開準備か
在沖米空軍
![]() (写真)米陸軍工兵隊日本地区が公表した嘉手納基地内の米海兵隊兵舎の図面の完成予想図 |
米空軍嘉手納基地(沖縄県沖縄市と嘉手納、北谷両町)に、米海兵隊員201人分の兵舎の新築が計画されていることが、1日わかりました。米陸軍工兵隊日本地区(神奈川県・キャンプ座間)が4日を期限に市場調査参加業者を募集。米海兵隊は嘉手納基地に現在常駐していないF35B戦闘機の飛行隊(10機)の半年交代の展開を計画しており、そのための施設整備の可能性があります。米国の対アジア戦略の強化を狙ったものです。
計画では単身者用の将校・上級下士官97室、下級下士官・兵士104室の2棟の6階建てを含む兵舎複合施設を新たに建設。兵士用は2023年9月に、将校用は24年9月に建設を開始します。
海兵隊の戦闘攻撃飛行隊(VMFA)は、地上の支援要員を含め将校24人、兵士198人の222人程度で、今回の兵舎の建設とほぼ同規模です。嘉手納基地では20年11月24日に、海兵航空団嘉手納連絡隊の新施設と格納庫の開設式を実施。新たな格納庫は、部隊展開計画(UDP)のためにF35Bの作戦任務特有の要求と必要な飛行作戦を支援するとされています。
UDPは米本土から海兵隊部隊を沖縄をはじめ日本国内の海兵隊基地に半年交代で配備するもの。17年から配備が始まり、今年5月に2個飛行隊32機に増強された岩国基地(山口県)のF35Bに加え、嘉手納基地に10機が常時配備され、対中国を想定し海兵隊部隊が増強されることになります。









