2022年11月1日(火)
冠水リンゴ園救済を
青森県被害 国交相「取り組む」
高橋氏が要請
![]() (写真)質問する高橋千鶴子議員=28日、衆院国交委 |
日本共産党の高橋千鶴子議員は28日の衆院国土交通委員会で、8月豪雨で冠水した青森県岩木川中流部のリンゴ園救済を要請しました。
豪雨で641ヘクタールが冠水したリンゴ園地は、岩木川の河川敷にあります。高橋氏は、復旧や今後の被害対策等を質問。斉藤鉄夫国交相は「岩木川中流部はもともとリンゴ園地が存在していた背後に堤防をつくった。住宅は守られたが、リンゴ園は冠水した。管理用通路の本復旧や河道掘削に取り組む」と答えました。高橋氏は生産者と連携、相談して進めるよう要請しました。
角田秀穂農林水産政務官は「生産者が営農継続できるよう樹木の剪定(せんてい)や園地の清掃、改植などを支援する」と答弁しました。
高橋氏は、堤防を整備する際の管理者による河川敷内民地の買い取りが国会で議論された経緯を示し、河川敷にあるリンゴ園は、国など河川管理者が買い取るべきだったと指摘。国交省の岡村次郎水管理・国土保全局長は「財政的な制約もあって整備に必要な土地を優先している。岩木川流域では10年間で約29ヘクタール買収した」と答えました。
高橋氏は、生産者の廃業などでリンゴ園が管理されずに放棄地になれば、堤防破損や下流の被害を誘発するなど災害リスクが増大すると指摘。「本来リンゴ園には洪水被害を軽減する『洪水を遊水する機能』があると認めてきたはずだ。流域治水にふさわしい対策をすべきだ」と主張しました。
斉藤国交相は「流域治水を進める上でも、生産者等関係者と連携して水害に強い地域づくりに全力で取り組む」と答弁しました。









