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2022年10月29日(土)

不動産鑑定に不正か

宮本岳志氏 夢洲賃料の疑惑ただす

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(写真)質問する宮本岳志議員=27日、衆院総務委

 日本共産党の宮本岳志議員は27日の衆院総務委員会で、大阪府市などが申請したIR(カジノを中核とした統合型リゾート)区域計画で、カジノ業者に夢洲(ゆめしま)の土地を不当に安い賃料で貸そうとしている疑惑についてただしました。

 市が賃料の根拠とした不動産鑑定評価では、委託を受けた複数の業者が1平方メートルあたり「12万円、月額賃料428円」と一致した評価額を提示。不動産の効用が最大限に引き出される使用方法(最有効使用)として、いずれも大型ショッピングモールのような「複合型商業施設」だと記載されていました。

 宮本氏は「偶然の一致はない」「原因に依頼者の指示や業者の協議があれば問題だ」と追及。国土交通省の吉田誠不動産・建設経済局次長は「一般論としては不当鑑定だ」と認めました。

 宮本氏は、評価書を元に答申を行った大阪市不動産鑑定評価審議会での委員からの「評価額が低すぎる」との疑問に、市港湾局が「認定更新のタイミングで見直す仕組みにする」という事実上不可能な答弁を行ったと指摘し、「虚偽や不正が疑われる鑑定評価を元にした計画を認定するのか」「不当に安い賃料で公有財産を長期に貸し出せば、自治体財政の健全性を損なう」と追及しました。

 総務省の原邦彰自治財政局長は「財政に影響を与える賃料については、港湾局を含め大阪市において議論が必要だ」と述べました。


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