しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2022年10月28日(金)

バイト店員 待遇改善

スシロー始業準備に賃金

青年ユニオンと要求実現

写真

(写真)会見するスシロー学生バイトと青年ユニオンの人たち=27日、厚労省内

 首都圏青年ユニオン飲食業分会(飲食店ユニオン)は27日、厚生労働省で会見し、回転ずしチェーン最大手スシローにアルバイト店員の待遇改善を要求し、始業準備時間の一部に賃金支払い、5分単位の時給計算を1分単位に改めるなどの改善を実現したと発表しました。

 青年ユニオンでは、東京や埼玉のスシロー店舗で働く学生アルバイトが加入。8月31日に会社に要求書を送付したところ、会社は9月22日の回答書で、▽準備時間に3分の時給を加算する▽時給計算を1分単位に改める▽高温になったホールにエアコン増設を検討する―などを実施報告・約束しました。

 青年ユニオンは、スシローでは少ない人員で多くの作業を担当し、物価高騰で生活も苦しいため、時給1500円実現を要求。準備時間についても、入念な手洗い、検温など準備に時間がかかり、3分加算では不十分だとして、実態通りの賃金支払いを求めています。

 都内店舗で働く男性は、「店舗周辺のバイトより時給が100円低い。賃上げは大企業の責任だ。一人でも多くの人に組合に加入し、一緒に声をあげてほしい」と述べました。

 尾林哲矢青年ユニオン事務局長は、「11月予定の団体交渉を前に、待遇改善が実現した。団交も前向きなものになると期待している」と指摘。「回転ずし業界は、熾烈(しれつ)な競争で、労働者にしわ寄せがある。『回転寿司(ずし)ユニオン』という形をとって、他チェーンの相談も受け付ける」と強調しました。


pageup