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2022年10月27日(木)

徹底追及 統一協会

昨年総選挙でも総力支援 協会行事の動画で判明

当選4氏、“自主点検”では否定

 統一協会(世界平和統一家庭連合)の地方組織が昨年10月の総選挙で、自民党の原田義昭元環境相ら複数の国会議員の支持拡大を行っていたことが、協会施設の行事を録画した動画から分かりました。統一協会についてはダミー団体の「世界平和連合」が国政選挙で自民党候補と推薦確認書を交わし、支援していたことが明らかになっています。(統一協会取材班)


写真

(写真)総選挙結果の報告が行われた統一協会の施設=福岡県久留米市

 総選挙投票翌日の2021年11月1日に福岡県久留米市の施設で撮影された動画によれば、統一協会の南福岡教区としてかかわっていた選挙区の結果を渉外部長が報告。公認をめぐり自民党内が分裂し、野党統一候補の立憲民主党新人に敗北した原田氏を「福岡5区は注目されたが惜しくも負けてしまった。(分裂した元県議の)栗原票と公明党の票を奪い返すことができなかった」「責任をまっとうできなかった」と、時に涙ぐみながら吐露しました。

名前と票数挙げ

 また「世界平和連合としては原田先生と次の計画を立てていく段階にある。継続してぜひ応援してほしい」と呼びかけました。原田氏は統一協会系の「日本・世界平和議員連合懇談会」会長に就くなど同協会と深い関係にあります。

 渉外部長は当選した福岡6区の鳩山二郎、同7区の藤丸敏、佐賀1区の岩田和親(立民に敗れ比例復活)、大分2区の衛藤征士郎各議員の名前と票数を挙げながら選挙支援への謝意を表明。これらの議員はいずれも自民党の“自主点検”で、選挙ボランティアや組織的支援を受けていないことになっています。

名簿獲得できた

 渉外部長は「トータルで教区として6007の名簿を獲得できた。今までは3000いくかどうかのたたかいだった」「時間を割いて朝から夜まで電話かけに参加し、力を注いでもらった」とのべ、政権交代が問われた総選挙でこれまでにない力の集中を語りました。

 さらに「勝利の報告をしてもらう」として、鳩山、藤丸両議員が協会の施設に当選のあいさつに来ることをほのめかしました。

 本紙は原田氏と自民党4議員に対し、国政選挙で統一協会やその関連団体に選挙支援を依頼したり、支援を受け入れたりしたことがあるか質問。選挙支援の依頼や受け入れの「事実はない」(岩田氏)、「(元秘書の)市議から話はあったものの疑念があり、統一教会との対応はしないと決めていた」(藤丸氏)と回答がありました。原田、鳩山、衛藤各氏からは期限までに回答がありませんでした。


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